事業責任者は、スタッフひとり一人が目標達成できるように導く必要があります。スタッフひとり一人の目標達成が掛け算となることで、スクール全体の目標が達成されるからです。

達成力を上げるには、目標設定のやり方がカギです。そこで利用したいのが「SMART目標設定法」。“SMART”とは、目標設定に必要な5つの要素の頭文字をとったものです。


このコラムは『新・講座型ビジネス無料オンライン講座』の内容を元に執筆しました。

正しい目標設定が達成率を飛躍させる

■SMART目標設定法

要素1 Specific(明確な目標か?)
要素2 Measurable(測定可能か?)
要素3 Attainable(達成可能か?)
要素4 Relevant(関連があるか?)
要素5 Time – Bound(達成の期限があるか?)

この目標設定法は、私が教育会社に勤めていた時に教わりました。当時の私は、目標そのものが曖昧で、「がんばります」「本気でやります」と意欲をみせるばかりで行動が伴わず、空回りをしていました。意欲はあるものの、具体的に何をやれば成果が出るのか分からなかったのです。勤務時間だけは長かったのですが、当然、成果に結びつきませんでした。

しかも、生活が不規則になり、心身のバランスを崩してしまいました。上司からは「もっとやる気を出せ! 自分で考えて行動しろ!」と怒鳴られるのですが、余計に混乱するばかりでした。あなたの周りにもこういうスタッフはいませんか?

ダメ社員をデキる社員に変えた「SMART目標設定法」

そんな時に、別の上司が教えてくれたのが、「SMART目標設定法」でした。上記の5つの要素を元に目標設定したところ、自分でやるべきことが明確になり、一貫性のある行動が取れるようになったのです。最終的に、担当プロジェクトを成功させることができ、会社に貢献することができました。

このように目標が曖昧だと、スタッフは仕事の優先順位がつけられず、様々な仕事に振り回されてしまい、しかも生産性まで下がってしまいます。また、事業責任者もスタッフを正しく評価することが難しくなるでしょう。

今回、私の会社員時代のエピソードを紹介しましたが、明確な目標設定ができないと、目標に向けた正しい行動ができず、なかなか成果も上がりません。事業責任者になる人はスタッフを指導する際、正しい目標設定をしてあげることが大切です。それが部下の育成や、成果を上げるマネージメントの重要なポイントなのです。

スクールビジネスにおける活用事例

最後に、スクールでSMART目標設定法を使い、目標達成した学習塾A社の成功事例をご紹介します。これは営業担当者に与えられた目標です。入社1年目でしたが、具体的な目標設定と行動計画のおかげで、無事に達成することができました。事業責任者が、この担当者と作ったSMARTな目標がこちらです。

■SMART目標設定法

Specific(明確な目標) 生徒数を10名増やす
Measurable(測定可能) 月間20件のカウンセリングで10名以上入会していただく
Attainable(達成可能) カウンセリング時の入会率は平均70%なので達成可能
Relevant(関連がある) 生徒数とスクールの成長は比例する
Time – Bound(達成の期限がある) ×月×日(1か月後)までに達成する

明確な目標設定は、スタッフのやる気を引き出し、有能にさせることがあります。ぜひ「SMART目標設定法」を取り入れて、スタッフひとり一人を目標達成に導き、スクールをさらに成長させてください。

3つの注目ポイント

  • スタッフひとり一人の目標達成が掛け算となり、スクールの目標が達成される
  • 明確な目標設定が、やる気と行動力を高める
  • 「SMART目標設定法」で目標を再設定しましょう