なぜ成長する企業は「人材育成の内製化」をしているのか?
人材育成は「人ビジネス」にとって特に、売上を伸ばす重要なポイント。
活躍できる人材を最速で育成する仕組みが、成長の鍵です。
最近、教育型ビジネスの構築だけでなく、人材育成の内製化や仕組み化の相談を頂きます。「人ビジネス」と呼ばれる、人員を増やして売上を伸ばす企業の成功要因は、いかに早く優秀な人材を育成できるかにあります。
人材育成の内製化に必要な7つのステップ
ある学習塾では、各店舗のリーダーを「校長」と呼んでいます。校長の採用と育成がしっかりとできていれば、店舗を増やして売上を伸ばせるのですが、この学習塾は校長個人の能力に任せていたため、店舗によって収益の差が出ていました。
この学習塾でいえば、校長の育成が、事業成長において重要であり、ここが仕組み化できれば、どんどんスクールを成長させることができます。では、どのように人材育成の内製化をはかるのでしょうか。それには、以下の7つのステップがあります。
Step1 会社のビジョンを明確にする
どんな会社にしていきたいのか、会社のビジョンを明確にしていきます。
Step2 育成する人物像を定義する
会社のビジョンが決まったら、どんな人物が会社に必要なのか。育成する人物像を見出していきます。
このステップ1と2を決めていくことで「理想の会社にするには、このような人材が必要」と明確に説明ができ、社員も納得感を持って働くことができます。
Step3 マインド、スキル、ノウハウを定義する
育成したい人が備えるべき、マインド・スキル・ノウハウの3つを定義していきます。
例えば、学習塾の校長であれば、マインドは生徒の成長を第一に考えるなど、大切にしている考え方を列挙します。
スキルは各店舗を実際に経営していくスキルです。学習塾ならポスティングや入会のカウンセリング、レッスン方法、アルバイト教師の採用・育成などのスキルです。
ノウハウは、知っておくべき知識です。
この3つを何十項目も書き出し「これを身に付ければ理想的な校長になれる」と定義し、社員にトレーニングを行なっていきます。
育成する人物像の描き方にはいろんなアプローチの仕方があるのですが、どうしても描きにくい場合は、優秀な社員にインタビューをし、その人のマインドやスキル、ノウハウを分析するのも有効です。
Step4 カリキュラムを作る
ステップ3で定義したマインド・スキル・ノウハウを、具体的にどう身につけていくか、カリキュラムを組んでいきます。
Step5 評価の仕組みを構築する
カリキュラムが身についたかをチェックするテストを作成し、評価する仕組みを構築します。
Step6 実践する仕組みを作る
定期的な研修やeラーニングを通じて、社内の育成を受ける人たちが自ら学び、実践する仕組みを作っていきます。
Step7 実践し、改善する
ステップ1から6までを実践しながら、より良い仕組みにすべく、改善を重ねていきます。
このように7つのステップを踏み、人材育成の仕組みが回り出すと、一般的な能力のスタッフでも、短期間で成果を出せる人材に育ちます。外部の研修やスタッフ個人に任せるだけでなく、スクール側で内製化ができれば人も会社も早く成長できるのです。
3つのポイント
- 人材育成はビジネスの要のひとつ。
- 7つのステップで人材育成の内製化ができる
- 優秀でない人も成長できる仕組みを作る