2018年8月11日、『TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール』著者の小熊弥生さんと、『自分を最高値で売る方法』著者の小林正弥との専門家対談が行われました。短大卒所持金6円の最安値の人生を、会社勤めでどう最高値に変えていったのか、その方法について対談をお楽しみください。

国産同時通訳者 小熊弥生さんとは?
パンが買えないところから、会社員で年収1000万円へ
最安値から最高値の人生に飛躍した秘訣とは
年収を上げる面接にするための「定量的」「定性的」アピールとは?
短大卒会社員で年収1000万円にする交渉術!
交渉の前に、自分自身の年俸の根拠を確かなものにする!
小熊さんの目標「英語維新」とは?
小熊さんの英語講座が選ばれる理由
自分の価値を高めて活躍したい方へのメッセージ

小林 : 教育スクールビジネス研究所の小林正弥です。本日は私の初めての著書、『自分を最高値で売る方法』の出版を記念して、普段はなかなかインタビューできないようなプロフェッショナルな方に、お話を伺っていきます。今日は株式会社ブリッジインターナショナル代表の小熊弥生さんにお越しいただきました。小熊さんは、安倍首相といった国家のトップクラスの方の同時通訳をされて、国際的に活躍されている方です。それでは小熊さん、よろしくお願いします。

小熊 : よろしくお願いします。

国産同時通訳者 小熊弥生さんとは?

小林 : まず簡単に自己紹介をお願いできますか。

小熊 : 私自身も本を4冊ほど出版させていただいてますが、20歳のときには、所持金6円からスタートして、TOEICも280点からスタートして、半年でTOEIC500点アップで、英語の主任講師になって、3年で通訳になったという経歴を持っています。その後20年ぐらい通訳をやって、今度は自分自身が英語のノウハウを、逆に通訳者として提供するだけではなくて、ノウハウ自体を皆さんにお伝えすることによって英語力を上げていくという、“英語維新”という活動をしながら起業させていただいてます。

【小熊弥生さんのプロフィール】

国産同時通訳者、バイリンガルMC、英語セミナー講師。1971年生まれ。1991年実践女子短期大学国文科卒業、2004年早稲田大学社会科学部卒業。短大卒業後に通訳者を目指すも、英語力は英検4級、TOEIC280点と“平均以下”からスタートを切る。
独自の勉強法を駆使し、半年後にTOEIC805点を取得して大手英会話学校講師に。
その後、TOEIC950点、英検1級、通訳検定2級を取得し、短大卒業から3年半で通訳者デビューを果たす。

現在はフリーの同時通訳者として、主にビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わっている。環境問題、人権問題、核兵器問題、IT、アパレル等の幅広い分野で臨機応変に対応し、顧客からの指名依頼も多い。
アンソニー・ロビンズ氏(世界的ベストセラー作家)やホルスト L.シュテルマー氏(ノーベル物理学賞受賞者)の来日講演、F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリー氏の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見、タグ・ホイヤー150周年記念記者会見、有名企業のCEO来日記念取材など、数々のイベントでも通訳をつとめる。

2010年7月からは『世界衝撃映像社』(フジテレビ)へのレギュラー出演を果たし、“バラエティーもできる通訳”として新たな領域を切り開いている。自身の経験をベースにした「英語モチベーションアップセミナー」では一人ひとりの目的に合った効果的な学習プログラム作りを指南。英語学習への意欲を引き出す講演が好評を得ている。

著書に『TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール』(幻冬舎)、『英語が面白くてとまらなくなる感動のマスターマップ勉強法』(中経出版)がある。

【公式ページ】http://ogumayayoi.com/

小林 : 所持金が6円、そこから27歳のときには、会社に勤めながら年収1000万円ということですが、超高学歴とか、海外留学をされていたのでしょうか?

小熊 : ないんです。短卒で、ブービー卒業なので、普通の人とも一緒に卒業できなかったくらいです。

パンが買えないところから、会社員で年収1000万円へ

小林 : 小熊さんの最安値のときから、最高値の人生に、どうやって飛躍していったのか、人生を変えた秘訣を、今日はぜひ教えていただきたいと思います。

小熊 : 最高値というと、会社員として1000万円というところは、読者の方に役立つのではないかと思います。

小林 : 会社を辞めずに年収1000万円をどうやって達成できるのか、そこはものすごく聞きたいです。

小熊 : 派遣社員から契約社員に転職する際に、交渉をうまくやっていったことで、1000万円を達成しました。

最安値から最高値の人生に飛躍した秘訣とは

小林 : ぜひその秘訣をお願いします。

小熊 : 当時6円の所持金の話からさせていただくと、本当に大変で、街のパン屋さんでパンが買えない状態でした。なので、パンの耳をもらうような生活をしていたのが二十歳のときでした。そこから英語を勉強することによって、英会話の講師になると、月収が20万ちょっと超えるくらいになるので、少し経済的には安定しました。23歳のときに450万円まで上がりまして、社内の通訳・翻訳のお仕事をしてましたので、学校に行く補助金が出て、100万円分の学費手当がありました。次の派遣社員の転職をするとき、その上乗せ分を入れた上で交渉していきました。そうすることで、「この金額までもらえないと、今の生活と、通訳学校に継続して通って、スキルアップし続けることができないので、お仕事をお引き受けすることができません」と伝えることによって、どんどん収入を上げていきました。

年収を上げる面接にするための「定量的」「定性的」アピールとは?

小林 : 転職するにしても、会社に勤めるにしても、普通は会社側が年収を提案するじゃないですか。でも「ここまでの年収」という目標設定があって、自分から金銭提示していった感じですか?

小熊 :予算は、会社から言われました。ですが、スキルはこちらから見せられますよね。「私はこれだけできます」というアピールをしますよね。そのスキルが欲しいのであれば、この金額じゃないと無理ですという交渉の仕方です。その会社さんが欲しいと思う人材であるということを、しっかりと数字と体感的にアピール、定量的に定性的に面接でアピールできる準備をしておく必要はあると思います。

小林 : 定量的と定性的について、ポイントを教えてください。

小熊 : 定性的というのは人格の部分で、相手が何を言いたいのかという意図を理解した上で回答をしていきます。そのためには、傾聴するということです。そこの会社さんが欲しいであろう人材に、自分を見せていくということ。例えば、すぐに回答する、即レスするということも一つですし、回答するときに、できるだけ相手が簡単に選べるような選択肢を入れた上で提案をする。よく質問を質問で返しちゃうとか、「それってどういう意味ですか」みたいになって、会社さん側が説明しなきゃいけない立場になると、会社さんの時間を取ってしまうのでダメです。この質問はこういう意味だと解釈すると、こういうふうな回答になる。でもこっちの解釈だとこういう回答になる、というように、もし曖昧な質問だったとしても、複数の解釈に基づいて、それぞれ回答を用意して、そして返信をして、「どちらですか?」と聞くと、雇用主側は選ぶだけでよくなります。というように、「こういう人材欲しいな」と思ってもらえるようにするところが、定性的な部分の一つのコツですね。

小林 : 数分の会話の中で、小熊さんと一緒に働いたら、これだけパフォーマンスが上がるなとイメージしてもらうのですね。定量的なほうは、どうすればいいですか?

小熊 : 例えば普通の同時通訳者さんだと、7時間分を3人で割って、1日2時間半までしかできませんという方が多いですが、私の場合であれば、「同時通訳も7時間やってきましたから、一人でできますよ」みたいな感じにすると、一人雇うだけで3倍分の仕事をしてくれるんだという、定量的なイメージが湧きますよね。

小林 : 今の話だけでも相当すごいですね(笑)そこで、年収はどうなったんですか?

小熊 : それで750万円まできました。450万円プラス100万円だったので、550万円からスタートして、200万円のボーナスをもらうということで、1年で200万円アップさせていきました。

短大卒会社員で年収1000万円にする交渉術!

小林 : それで750万円になりましたね。その次は?

小熊 : 日本の会社で1000万円超えるのは結構難しいと思ったので、外資系を狙っていきました。外資系の場合、お付き合いさせていただいてた会社さんが、外注で通訳を使っていたので、年間大体何千万くらいの通訳予算を持っているなということは、概算で計算できたので、「私がここに入ったら、いくらくらい安くなりますよ」というのを提案していきました。なので、「1000万円で雇ってもらえたら、あなたたちはこれだけ節約できますよ。しかも私のスキルはこれだけありますよ」というアピールをして、見事OKをもらった感じです。

小林 : 20歳の所持金6円から、27歳では1000万円超え?

小熊 : 短卒で(笑)

交渉の前に、自分自身の年俸の根拠を確かなものにする!

小林 : ご自身の価値を、まずプレゼンテーションして報酬をもらうということですが、ご自身の価値、マーケットバリューを高める上で、1000万円到達まで、何か意識されてたことはありますか?

小熊 : 私が一番大切だったなと思うエクササイズで、よくお客さまにお伝えさせていただくのは、自分のライフスタイルがいくらなのかを明確化するということです。先ほど通訳学校の学費を、100万円上乗せしてもらわないとスキルアップができないというお話をしましたが、それは一部にすぎなくて、例えば朝ごはんはいくらから、ランチはいくら、夜ご飯いくら。そして自分自身の体の状態を良くするために、エステ行きたい、ジムに行きたいだったら、それも全部計算した上で、自分が最良の状態でその仕事に取り組んで、最大のいい状態で貢献をできるためには、いくらなのかということを計算した上で交渉に臨むと、こっちに根拠があるので負けないということです。

小熊 :ところで、情報と水は、同じ法則で動くって知ってました?

小林 : 分からないです。

小熊 : 高いところから低いところにしか流れないということです。なので、自分自身の年俸の根拠があればあるほど、情報量として高いので、相手も納得してくれます。これはもう物理の法則なので、自分の数字をしっかりと積み上げておくことは、とても大切です。予算づくりをしている会社さんは、予算どおりになるじゃないですか。原理はそれと同じで、個人でもやりましょうということです。

小熊さんの目標「英語維新」とは?

小林 : 小熊さんの場合は、1000万円どころか、会社としてさらに大きくなってますが、今の小熊さんはどういうことを目指してますか?

小熊 : 今は自分の個人的な目標はかなってしまったというか、自分個人の目標は確実に全部達成できるということが、去年確認できたので、もうそれをやめようと決めました。今度は、自分が亡くなったときに神さまに報告する、そのときに何を報告したいのかといったときに、命を使ってどこまでインパクトをつくることができたのか、影響を行使することができたのかを考えています。まさにスティーブ・ジョブズの“Make a dent in the universe”、宇宙をへこませろ、宇宙に影響を与えろ、ということ。どこまでのdent、どこまでのへこみをつくれるのか、というところなので、私の中で一番つくれるなと思ったのが、まずは“英語維新”、日本の英語教育において、私のノウハウをできるだけたくさんの方に広げていくというところです。そうやって、日本人が英語がしゃべれるようになると、今度は日本の価値観をグローバルに、皆さんが草の根で出ていって、伝えられるようになるわけです。

小熊 : ところで、お財布落としたことあります?

小林 : あります。

小熊 : 戻ってきたことあります?

小林 : 戻ってきました。

小熊 : 私、実は47で、10回落として、10回戻ってきてます。かなり落としてますね(笑)それって、私は日本の良さじゃないかと。落としたときに、ほとんどの人が交番に持っていく。それが日本の素晴らしさの一つであり、日本人一人一人が英語ができるようになると、外国人ってみんな“Why?”と聞くので、それに答えていくと、その答えの中から、少しずつ日本の美徳、価値観というものが伝わっていきます。ローマでもニューヨークでも、お財布を落としたときに、それがご本人に戻っていくような、そういう平和への貢献ができたら、これは素晴らしいんじゃないかと思っています。私は“英語維新”という活動の中で、国際平和に少しでも貢献していくことができて、日本の素晴らしさを世界に伝えていき、世界の素晴らしさを、英語という共通言語を通じて感じてもらえる、そういう国際社会の一員になっていく日本を支えていくというのが、私の今の目標です。

小林 : 日本人が英語を身につけて、日本の素晴らしさ、世界の素晴らしさを相互に伝えられるようなリーダーを育てるということですね。

小熊 : 会社名がブリッジインターナショナルなので(笑)国際的な橋渡しです。

小熊さんの英語講座が選ばれる理由

小林 : 数ある英語のプログラムがある中で、たくさんの人たちが小熊さんのところに学びに来られていますが、なぜ小熊さんのところに、来られるんでしょうか?

小熊 : いくつか理由はあると思います。私の場合、英語だけを教えるわけじゃないです。実は、英語は本当にわずかしか教えてません。例えばこれ、携帯電話、英語でなんといいますか?

小林 : モバイルフォン。

小熊 : iPhone、mobile phoneでいいわけです。これは爪、ネイルですね。皆さん、知っている単語です。英語ができないという思い込み自体が、日本人にとっては大きな障害になっているということで、そのマインドをブレークスルーしていく。できないと思っている思い込みを取り除いていって、グローバルに渡り合えるだけの素地をつくるということを、まずやっています。成功されている方からすると、失敗ってどう思いますか。怖いですか、それとも失敗がないと成功できないと思いますか?

小林 : 失敗するのは当たり前、改善していけばいいかなと思います。

小熊 : そうなんです。でもそれが、多くの方は英語に関して失敗できないと思い込んでいるので、その失敗への恐怖心をクラスの中で取り除きます。なので、皆さん、仕事も成功されるんです。私の講座中に昇格、昇進される方、転職に成功される方、年収が2倍、3倍になる方が、よく出ます。英語を既に習得されている帰国子女の方でも、プロの通訳者の方でも、私の講座に来たくなる理由というのは、そこだと思います。

小林 : 英語だけじゃなくて、あらゆる面で結果を出すマインドセットができるんですね。

小熊 : はい、成功が手に入ってしまうということです。

小林 : 年収が2倍、3倍になった方の情報は、どうやって知るんですか。

小熊 : 私のHPにメルマガがありますので、ぜひご登録いただければと思います。

小林 : 動画の下にある記事のHPから、メルマガに登録すれば、小熊さんの最新情報が得られるということですね。

小熊 : はい、そうですね。

自分の価値を高めて活躍したい方へのメッセージ

小林 : 最後に、より自分の価値を高めて、活躍していこうと思っている方に向けて、メッセージをお願いします。

小熊 : 私の話を聞いて、「小熊さんだからできたんじゃないの?」と思われた方が多いかと思いますが、本当に忘れていただきたくないのは、所持金6円の頃は、いつも50分遅れるような遅刻魔で、何も継続することができませんでした。親にお金を出してもらった宅建も、一日で挫折したような、本当にダメダメ人間でした。でも食べていかなきゃいけないというところで、本気のスイッチが入って、人生が変わりました。実際私の講座に来られた方で、50歳以降でも通訳デビューされて、今フリーランスで活躍されている方が、たくさんいらっしゃいます。リタイアされた60代、70代の方でも、英語をマスターされて、今では茶道を外国人VIPに教えてる方もいらっしゃいます。年齢も、今の経済状態も、今までの偏差値も、学歴も関係ないですから、絶対に自分の最高値をつくることはできると思いますので、ぜひ一緒に頑張って、最高の世の中をつくっていけたらうれしいです。

小林 : ありがとうございました。今日は、人は本当に変われるということを、まさに体現して、それを人にも教えている小熊さんにインタビューをさせていただきました。小熊さん、ありがとうございました。

小熊 : こちらこそ、ありがとうございました。