【松尾 伊津香】一生太らない魔法の食欲鎮静術

最終更新日:2019年10月10日

脳疲労で寝付けない人にも効果的なZERO GYM
「なぜ人が病むのか」という問いからフィットネス業界へ
分かっているけど、食べてしまう人のための食事制限法
よく噛むことの大切さが分かっているのに、できない人への実験
効果を生むために、意識を向けさせるポイント
実績のないインストラクターが出版するまで
世の中の悩みから始めるメソッド作り
社員の不調改善に取り組む企業への研修
最高の脱力を得られる疲労回復プログラム
心と体をゼロ状態にするプログラム
『日経トレンディ』のヒット予測第3位にランクイン
自宅でできる疲労回復方法
体を動かすアプローチで国境を越えるというビジョン

『一生太らない魔法の食欲鎮静術』著者松尾 伊津香さんとは?

【松尾 伊津香さんプロフィール】

大学で心理学・精神医学を学び、その知識を深めるためにアメリカに渡米。
帰国後、ヨガスタジオ・トレーニングスタジオで経験を積み、
ミスワールド日本代表の審査員やボディメイクも手掛ける。
ダイエット指導の現場で、食事制限により苦しむ女性たちを目の当たりにし、
食欲は制限するものではなく鎮静するものという考えから食欲と食べ方の研究を
続け、自身のオリジナルメソッドとして「食事瞑想」を確立。
2017年2月『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』を出版。
同年6月 日本初の疲労回復専用ジムZERO GYM プログラムディレクターに就任。
同年11月「日経トレンディ」2017年11月号にて「疲労回復ジム」として
ZERO GYMが「2018年ヒット予測第3位」に取り上げられる。

〈他経歴〉
2016年11月  ミスター・ミスモデルジャパン2016 ガールズ部門第3位

〈メディア出演実績〉
NHK WORLD-JAPAN 「Medical Frontiers」、TBS「王様のブランチ」、NTV「ヒルナンデス」、小学館「美的」など

〈連載〉
「AERA STYLE MAGAZINE」、「企業実務」

【著書】『一生太らない魔法の食欲鎮静術 』

小林 : 著者対談を始めていきます。こんにちは、小林正弥です。今日はスペシャルなゲストの方にお越しいただいてまして、僕としては著者対談は毎回思い入れがありますが、今回は特に強い気持ちがあって、みんなに知ってほしいというのがあって、なぜかというと、僕が今直接学んでいる先生なんです。

『一生太らない魔法の食欲鎮静術』、食欲を抑える独自のプログラムを作っていたり、『超疲労回復』、疲労回復のジムもプログラム開発されている松尾伊津香さんに、今日はお話をお伺いします。松尾さん、よろしくお願いします。

松尾 : よろしくお願いします。

脳疲労で寝付けない人にも効果的なZERO GYM

小林 : 僕が受講生の立場からお話します。食事が原因で病気になったりということがあると思いますが、僕も食べすぎて体がだるくなることがあります。僕は食事瞑想というものを妻と2人で受講しています。もう一つは、ZERO GYMという疲労回復のジムにも1年ぐらい通っています。こちらは千駄ヶ谷と新宿に2店舗あったり、海外展開の話もありますし、企業の研修もされています。

日常的に体が疲れていると感じている方がいると思いますが、以前の僕がそんな感じでした。1週間が始まって、木曜、金曜になると、一番つらいときは整体に駆け込まないと無理なぐらい、疲れ切っていました。あと、体が疲れて寝たいのに、頭の疲労で寝付けないことがあり、脳疲労に悩んでいましたが、こちらの疲労回復ジムに通い始めて、このレッスンに行ったときはすごく深い眠りに入ることができます。翌朝、羽が生えたように体が軽くなります。体が軽くなると、心も軽くなり、悩むことも少なくなってきました。

この二つのプログラムを受講していまして、これを開発された松尾伊津香さんに、開発の秘話やメソッドをお伺いしたいと思います。特に今回聞いてくれている人たちは、起業家だったり、自分の経験から商品やプログラムを作りたいという人がいるので、どうやって世の中の課題を解決するプログラムを開発されたのかということに、とても興味がある人たちだと思うので、その辺りもぜひお聞きしたいと思います。

 

松尾 : 脳疲労を瞑想で回復するというもの、あと瞑想で食欲を鎮静させるという本を出版させていただいてる松尾伊津香と申します。瞑想というものを軸に、世の中の悩みや課題を解決するようなプログラムを作って提供しています。フィットネスや瞑想など、いろいろなものの力を借りながら、コンパクトに最短で結果が出るようにプログラムを作っています。

「なぜ人が病むのか」という問いからフィットネス業界へ

小林 : 最初に作ったのが、食欲鎮静術ですね。まず開発秘話を伺ってもよろしいですか。

松尾 : もともと自分の思考が独特で、フィットネスの業界にて、ヨガインストラクターやボディトレーナーをやっていますが、大学では心理学を学びました。なぜ人が病むのかに興味があって研究していたんですが、そこで精神的な部分で悩んでいる人へのケアとして瞑想やヨガをする現場を見て、そういうふうに心を整える方法があるんだということで、フィットネスの業界に入りました。

ヨガが、体を整えると心も整っていくというベースに基づいているので、体を整えることが大事なんだなということで、現場で体を指導していくというところに入りました。フィットネスの業界の中でもちょっと特殊な経歴です。

分かっているけど、食べてしまう人のための食事制限法

松尾 : その中で食事指導もしていますが、やはり健康をつくるために食事がとても大事で、最近流行りなのが食事制限ですよね。

小林 : 糖質制限とか。

松尾 : 「これを食べちゃ駄目」とか、「このぐらいの量で済ませなさい」みたいなストイックなものが一時期主流になっていましたが、それを指導している中で、分かっているけど食べてしまうという人がすごく多いんです。

小林 : 分かっちゃいるけど、チョコを食べちゃう。

松尾 : 知識不足で食事が調整できないというのは、知識を入れれば整いますが、分かってるけど食べてしまうというのは、そこの問題ではないので、情報を伝えて「食べないでください」と言ってもなんの解決にもなりません。

逆にそれが自分を追い込んで、過食になってしまったり、甘いものが好きではなかったのに、好きになってしまうとか、執着に走ってしまうのを見て、食事制限も意外に危ない面があるなと思って、食欲に興味を持って、自分で研究した結果、オリジナルの食事瞑想をつくってしまいました。

小林 : 従来の食事制限とは違って、どういうアプローチなんですか。

松尾 : 食欲を鎮静させるというもので、満腹感ではなくて、満足感が大事です。目の前のサラダが問題なのではなくて、そのサラダで満足できてない心が問題。でも多くの方が、「このサラダじゃなくて、あれが食べたい」になる。

でもそうじゃない。食の向き合い方がそもそも違う。あれは駄目、これはいいという勝手な仕分けが心を追い込むので、どんな食べ物でも、その一口、一食で満足できれば、ストレスをためこまないのでずっと続けられるのではないかと気付いて、「この方の満足感を育むために何がいいのか」という食べ方の研究を始めて、“舌先メソッド”と呼んでいますが、舌先にものを当てて食べると、味もすごく感じるし、勝手に噛む回数も増えるし、満足感が増えるという食べ方を見つけて、それを伝えたくて書籍にしました。

小林 : それが『一生太らない魔法の食欲鎮静術』、松尾さんの1冊目の著書ですね。

松尾 : 実際に現場でそういう課題があり、解決方法が見つかっていないから、それを届けないといけないと思い、出版を手探りでやって、ここに至りました。

小林 : 詳しくはぜひ読んでいただきたいんですが、僕の感想をお話します。プログラムで、お弁当が出ますが、それを見たとき「小さいな」と思ったんですが、実際に食事瞑想をやると、食欲が鎮静されるのか、本当に小さいお弁当なのに、半分ぐらいしか食べなくても満足していて、僕は残っているものは食べなきゃいけないという強迫観念みたいなものがもともとあるんですが、残っているものを見ても、心が穏やかな状態になりました。

よく噛むことの大切さが分かっているのに、できない人への実験

小林 : 食欲に対する向き合い方が、すごく健康的になったなと思っています。しかも僕、1回目の講座だけで、できるようになったんですけど、なぜそういうふうになったのか、解説してください。

松尾 : ちょっと実験をしてみてもいいですか。いろんな要素が組み合わさって、それが出来上がっているんですが、すごく実感がしやすいものを、今やろうと思います。立ってても座っててもいいですが、軽く背筋を伸ばしていただいて、肩の力を抜いて、目を閉じてください。目を閉じた状態で、口の中の観察をしてください。つばを出します。舌の上から唾液が出てくるので、これを飲み込んでください。飲み込んだときの舌の動きを覚えておきます。2、3回、やってください。今度舌先を前歯で噛みます。痛くない範囲で、動かない範囲で噛んでください。固定した状態で、もう一度唾液を出して飲み込みます。2、3回、やってください。その舌の動きと感覚を覚えておいてください。そしたら、目を開けて楽にしてください。今、口の中に変化が起こったの、分かりますか。

小林 : 唾液が送りにくくなった。

松尾 : 2回目のほうが飲みにくかったと思います。これがすごく大事で、舌先メソッドの大きなポイントです。よく噛まなきゃいけないこと、多くの方が知っていると思います。お医者さんも指導されるぐらい重要なことですが、よく噛むことは大事なのに、できてる方はほとんどいないんです。自分もそれができないことに悩んでいて、こんなに簡単でお金もかからないことなのに、なぜできないんだろうと思うんです。

なぜかというと、今の舌の動きみたいに、舌が奥に行くことで飲み込むんですが、噛めないのではなくて、飲み込んじゃうんですよ。食べ物が口の中に入った瞬間、舌が勝手に奥に引っ込むという癖がついているので、飲み込んでしまう。それがよく噛めない理由です。よく噛めないと、口さびしくなってどんどん食べてしまう。

多くの方はよく噛むために、奥歯に意識を向けます。でも意識を向けなくてはいけないのは、舌先です。舌先に意識を向けると、勝手によく噛むようになるというメカニズムがあります。よく噛むと、満腹中枢の刺激になるので、必要以上に食べすぎないで済む、自然と食欲が落ち着くという感覚になります。

小林 : 舌先に意識を置くことによって、よく噛もうとしても、勝手にのどの奥に行ってしまうのを防いでくれる。

松尾 : そうです。よく噛むことが発生するので、自然と満足感が育まれます。

小林 : 結果的に口の中に食べ物が残るから、よく噛めるし、満腹中枢も刺激される。

松尾 : そうです。

小林 : 確かにお弁当を半分しか食べなくても、おなかが膨れる感じがありました。僕は結構早食いで、今でも食事瞑想を意識しないと早食いですが、ガーッと食べると、食べてるときはおなかが空いてる感じですが、一通り食べ終わった後に、強烈に食べすぎたという感じになります。

早くかきこむと、満足感やおなかのふくらみのメカニズムはどうなっているんでしょうか。

松尾 :ここで2番めのポイントが出てくるのですが、食事の満足感は最終的に胃の重さで測ります。
食べ過ぎた時ってお腹が重いですよね?
この重さを繊細にキャッチして、腹八分の満足感を感じ取れるようにならないと、食べ過ぎは防げません。胃って、胃もたれする、とか、胃が荒れる、とか、内臓の中でも反応を出してくれる臓器なんです。
しかし、現代はこの胃の感覚が鈍くなっている方がとても多いです。
口の中での美味しいばかりにフォーカスが当たると、お腹が物理的にいっぱいな状態まで食べないと食事が終えられなくなります。
これが分からずに、食事を無理に制限しようとするから、満足感が得られないんです。

これは、意識を向けるポイントを正しく操らないと、人は正しい結果が得られない、というインストラクション技術を使っています。

効果を生むために、意識を向けさせるポイント

松尾 :お客さんにAという行動を起こしてほしいけど、ただ単にAを伝えるだけでは、Aは起こりません。

例えば、パソコンをよく使う方って顎が出て、後ろの首がこのようにポキンと折れている方が多いんですが、「首を伸ばしてください」というと、首を伸ばそうとして、さらに顎が上がることが多いんです。
「首」といわれると、耳の下あたりに意識が行くことが多いからです。

正しくは、顎を引く、というインストラクションが必要です。顎を引くと、後ろの首がすらりと伸びます。
このように起こしてほしい行動を、意識を向けるとこは別で考えることが、正しく自分を導くためには重要です。

食事瞑想は、それを使ったメソッドです。よく噛むという行動のために意識を向けるところは、歯ではなく舌先。それに気付いてない方が、意外と多いです。

小林 : 自分ができても、人に同じような行動や結果をつくり出せないと悩んでいる指導者やリーダーの人が多いと思いますが、僕もその1人です。今の話は、すごく目からうろこです。なぜ、そこに気付けたんですか。

松尾 : インストラクターという仕事上、例えば右手を挙げてほしいなら、右手を挙げてほしいと導かなきゃいけない。でも言葉を投げ掛けるだけでは、思ったように動かないです。私は右手を挙げるとき、横からだけど、それを投げ掛けたとき、前後に挙げる人もいるわけです。それだけだと間違った道になる。

より正しい道で、お客さんにやってほしい動きをしてもらうためには、どういう言葉掛けで、どこに意識を向けて動いてもらうのかが正しいのかを考えながらインストラクションを作りますが、そういう思考ができつつあったからですかね。

小林 : インストラクションの考え方というのは、非常に勉強になりますね。

松尾 : それができるようになると、自分の言ってることと、受け取る側の誤差がなくなります。そこら辺は研究していくと、できるようになると思います。

 

小林 : 昔の僕はなんでもかんでも口に放り込んでいたんですが、この本を読んで結構危険だなと思って、今は入れる量や質に関して、自分でコントロールできつつあって、このスキルは一生ものだなと思います。まさにこの“一生太らない”というのは、本当にそのとおりだと思っています。

実績のないインストラクターが出版するまで

小林 :もう一つ、疲労回復というものを、主にビジネスパーソン向けに提供されていますが、これはどういうストーリーで開発されましたか。

松尾 :「食欲鎮静術」を出したくて、一時期駆けずり回ってたんですよ。当時の私は28で、なんの実績もないインストラクターなわけで、28の、経歴も実績もない女性のいちインストラクターの話を聞いてくれる出版社なんかないわけです。ただ、実際に現場で苦しんでいる人を見ていたので、絶対にこれは必要とされるはずだという、思い込みに近いですが、どうしても出したくて、いろいろ話を持ち掛けていたときに、ここの出版社の社長が話を聞いてくれて、「そんな人もいるかもね」というところからはじまりました。

ただその出版社の社長もちょっと変わっていて、ビジネス書をやっている中で、健康のコンテンツの反応がいい。特にマインドフルネスとか最近やるので、そういうジムを自分はつくりたいと思っているので、「本を出すのもいいけど、おいでよ」みたいな感じで、そこで入社を案内されました(笑)私は本を出すのに一生懸命だったので、「なんでもするので、とりあえずこの本を出させてくれたらやります」ということで、この出版社に入りました。

それで本を出させていただいたんですが、そこからもっと何をやるかというゼロベースから始まって、社長が、疲れは脳から来てるという。土日の休みがなくて、残業がきつきつというわけじゃないけど、ずっと仕事のことが忘れられないとか、寝る直前まで携帯でメールチェックしちゃう。その疲れをどうにかできないかと言われて、今まで心理学や瞑想や体のことを学んできたので、「だったら、こういうやり方ありますよ」というのをいろいろもんでいって、瞑想で疲労回復するというプログラムで、この本ができあがった感じです。

世の中の悩みから始めるメソッド作り

小林 : そのストーリーも面白いなというのが、筋肉もりもりになるとか、痩せるというアプローチは今まであったけど、疲労や脳疲労に着目して、疲れない体をつくるみたいなのは、今まで聞いたことなかったです。言われてみると、「それほしい」となりますけど、食事瞑想もそうだし、脳疲労とか、体の疲労を取るということに着目するところが面白いなと思いますが。

松尾 : 私はメソッドややり方にこだわるのではなくて、世の中の人の悩みは何だろう、そのために何がつくれるかなということなんです。

小林 : それ、大事ですよね。

松尾 : 専門家さんは、逆パターンのほうが多いと思います。これを伝えたい、これをやりたい、それにマッチする人は誰だろうから始まると思いますが、私はそうではないです。悩みしかないです。この悩みを解決するためには、これが必要だというところからメソッドをつくります。

小林 : 型を押し込むのではなくて、お客さまの悩みから。

松尾 : その悩みだったら、このやり方だったら解決できるかもというところから。私の場合、メソッドをつくるので何回もテストします。実際に来ていただいて、全く何も知らない方にやっていただいて、効果があるのかということをやります。「これいけるな」「これ実感できるな」というものを、メソッドとして落とし込む感じです。

社員の不調改善に取り組む企業への研修

小林 : 疲労回復のプログラムは、そこに悩みを発見して、展開されてますが、企業名もサイトに出ていましたが、どういうところがありますか。

松尾 : まずGoogleさん。プログラムの中にマインドフルネスが入ってますが、Googleさん自体、会社自体で奨励されているので。

小林 : “Search Inside Yourself”。

松尾 : Wellbeing月間というのが、Googleさんの中にあって、健康の一つ上の概念で幸福感。翻訳がまだしっかりなくて、するなら幸福感だと思いますが、そういう月間があります。ダライラマのお医者さんが来るような、すごい月間なんですけど、そこにZERO GYMを呼んでいただきました(笑)先月はパナソニックさん、先々月がロッテさん、結構大きな会社さんからも、研修のお問い合わせはあります。

小林 : それはどういうニーズなんですか。

松尾 : 睡眠の改善が一番大きいです。あと需要に合わせるなら、姿勢の改善や、呼吸、瞑想というのは、先方のご依頼で柔軟に対応していますが、不調の改善ですかね。病気の治療はできないですけど、慢性的に肩こり、睡眠不足、だるさというものを従業員の方が抱えてておられて、会社がそれをどうしたらいいのか分からない。従業員のことに対してできることがないかというので、お呼びいただくことが多いです。

小林 : 睡眠に対して、「よく寝ろよ」としか、上司の方も言えないですよね。

松尾 : そこら辺を、より簡単にできる方法で、家で1人でもやれる、難しくない感じで情報をお伝えして、「これをまず1週間してみてください」という感じで研修したりします。

最高の脱力を得られる疲労回復プログラム

小林 : 疲労回復のプログラムを受けると、どんなふうになれますか。

松尾 : このプログラムの最終着地点は、最高の脱力なんです。会議で「脱力いいよね」となって。鍛えるとか、つくりあげるというよりも、脱力したい。どうしたらいいのかというと、体の脱力と脳の脱力の二つなので、このプログラムを受けることで得られることは、ゼロです。心と体のゼロ。

小林 : 千駄ヶ谷と新宿に体験できるところがあるので、ぜひ体験してほしいです。僕と妻も通っていて、友人も何人か…

松尾 : たくさんご紹介いただいてます。

小林 : ZERO GYMでばったり会うというのもあって、意識の高い人が集まってるなと感じるんですが、実際僕も受けると、まさに深い脱力が得られます。これはどうしても体感なので、言葉で伝えるのは限界があるんですが。ちなみに、どうして脱力をつくろうと思ったんですか。

松尾 : 何が悩みなのかにフォーカスしてて、脳の疲労、思考が止まらない、携帯電話が手放せないというところから、脱力というワードがポンと出たときに、社長がヒットして「脱力だ。世の中の人はそれを求めてる」と。ただ、脱力という方法がよく分からない。寝るだけが脱力じゃない。寝てもすっきりしないことってあると思うんですね。その悩みが今は多いんじゃないかなと思います。

心と体をゼロ状態にするプログラム

小林 : 心と体をゼロの状態にすることを、プログラムのゴールとして定めたわけですね。そこからどうやってプログラムをつくっていったのか、教えてください。

松尾 : マニアックになりますけど、大丈夫ですか(笑)

小林 : 皆さん、結構マニアックなので大丈夫です。

松尾 : 脳の思考が止まらない脳疲労というところからですよね。その悩みは、その人に合わせたプログラムの構成をしなきゃいけないんです。プログラムを作るときは、その方ができることと、できないことを見極めなきゃいけない。上級者のレベルに合わせたメソッドをやったところでできないので、この方たちはどうしたらいいのか。思考を止めたいと思っても、簡単に思考は止まらない。思考を止めるというのは、そもそも難易度が高いんです。

小林 : 悩んでる人に「悩むな」と言っても無理ですよね。

松尾 : 内面をコントロールするのはすごく難しいことなので、それであれば何か体からアプローチできないかということを、いつも私は考えます。体を動かすのは、目に見えるから分かりやすい。追い込むというプロセスだと、思考は止まります。100メートルダッシュのときに考え事はできない。あれを一瞬つくれば、思考は止まる。その原理が使えないかというところで、瞑想の前に一回追い込む、頑張るという状態をつくる。一生懸命頑張った後、ドンと静寂に落とし込むと、勝手に思考は止まります。その連動性を使ってます。

お寺は空気感も変わっているのでやりやすいですけど、いきなり職場で瞑想して、思考を止めましょうといっても絶対に無理です。その方が最短で瞑想に行けるためには、追い込む状態が必要。だけど激しく運動する前に、パソコン仕事で体がバキバキに固まっている状態なので、その前にストレッチが必要だなというので、ストレッチ、自重トレーニング、瞑想という段階に行きました。最後脱力です。最短で瞑想にもっていくためには、しっかりと追い込むけど、その前に体を動かすという逆算です。それを流すようにやることで、最短で脱力状態までいけるのではないかという感じです。

小林 : 僕はプログラム受けているので、ああ、そういうことなんだと分かります。

松尾 : 何かありきでプログラムを組むことはないです。プログラムはなんでもいい。悩みがあればいい。

『日経トレンディ』のヒット予測第3位にランクイン

小林 : ちなみに、今どういう方が受けられていますか。

松尾 : 疲労回復のプログラムは新しいものなので、そういうアンテナを張っている方が多いです。『日経トレンディ』のヒット予測第3位にも取り上げていただきました。

小林 : Apple製品が上位にくるようなやつですよね。

松尾 : 1位がAIスピーカーみたいなものの、3位になぜか疲労回復プログラムが入ってて(笑)うまくいくかわからない小さなスタジオで始めて、なぜか3位に入りました。そこから認知度が広がった感じです。瞑想や、脳の疲れに悩みを抱えている方がいらっしゃることが多いです。

小林 : 僕も、整体に行こうとも思わなくなりました。今は月4ですが、月8で行ってたときは、一番忙しいときに行ってたんです。執筆とか仕事のピークの日に入れてたんですけど、最初にZERO GYMの予定から入れていったんですね。週2回で月8回。これがあると、疲れて整体に行くのか、疲れないために体を全部つくるのかといったら、そっちに投資したほうがいいよなということで、僕は2018年かなり忙しかったんですが、風邪一つ引かずに。僕はそういう発想で受けていますが、他の方は?

松尾 : そういう方も多いかもしれないです。コンディションが、自分のパフォーマンスや仕事に影響があるから、仕事の一環として体調管理までしっかりするというのは、意識の高いことだと思います。仕事が優先順位になって、自分の体調がおろそかになる方のほうが多いと思うので、そこまで含めて考える方のほうが、うちは結構多いです。

小林 : さっきAIスピーカーの話もありましたが、AIやロボットに置き換わらないのは、人間の考える力やクリエイティビティや、ヒューマン的なスキルだと思うんですけど、それって完全に自分が資本だから、そこがさびついていたらどうしようもない。自分の刃を研ぐ時間はすごく大事だなと。

松尾 : 経営者さんや、ご自分でビジネスされている方、CEOの方が多いです。

自宅でできる疲労回復方法

小林 : 実際の深い体験はZERO GYMに行っていただきたい。僕もちょくちょく行きますので、会うかもしれません(笑)それ以外に自宅でできることや、ちょっとした行動習慣に落とし込めることがあれば、教えてください。自分の疲労をゼロとまではいわないにしても、コントロールできるような。

松尾 : まず一つ、呼吸です。呼吸をゆっくりと長くする、それだけで大丈夫です。多くの方は、集中したり、ずっと携帯の画面を見ると呼吸が止まるんです。呼吸は自律神経と関わっているので、体内のバイオリズムを整えたり、酸素をしっかり送るとか、体の根底でベースになってきますが、それが止まっている方がすごく多いです。寝る前に5回、深い呼吸をするだけで大丈夫です。ゆっくりと深い呼吸をするだけで、眠りの質が変わると思います。

小林 : 深い呼吸のコツはありますか。

松尾 : まず鼻からしていく。鼻から吸って、鼻からゆっくり吐いていく。呼吸を深めるポイントは強さです。

一つは、強さです。私は深呼吸と深い呼吸は分けてまして、呼吸を頑張ろうと思うと深呼吸のイメージがありますが、深呼吸は「吸って、吐いて」と自分を落ち着かせますが、いきなり吸って吐いてという強弱があると、逆に疲れちゃって深く吸えません。呼吸は、基本最初から最後まで、同じ強さでゆっくりとする。ゆっくり吸って、ゆっくり吐いていきます。呼吸の波をあまりつくらない感じでやっていくと、自然と深くなっていきます。

小林 : 吸って吐くのに、目安は何秒ぐらいですか。

松尾 : 人によって違いますが、深くなると20秒くらきできるようになります。呼吸できない人は7秒でも辛いです。

小林 : 呼吸の浅い深いが。

松尾 : そうです。普段全然吸えてない方は、秒数ができません。呼吸はベストコンディションには重要ですが、他には股関節へのアプローチもおススメです。体調が悪いのは、血流の悪化がとても大きいです。滞りです。ずっと座ってパソコン仕事をしていると、血流やリンパはいろんなものを流したり回収しますが、動かないと流れない。流れなくて滞りが起こると不調が起こるので、流さなきゃいけない。どう流したらいいか分からない場合は、股関節を使ってください。

簡単にいうと、スクワットみたいな感じで、ギュッと縮めたり、伸ばしたり、これだけで大丈夫です。そうすることで、圧迫と解放が繰り返されるので、血流がよくなって、体が温かくなっていきます。股関節は関節の中でも大きな関節なので、即効性がある。小さな関節にアプローチするよりも、大きな関節にアプローチしたほうが効果が得られるので、股関節を使ってください。

小林 : 例えば寝る前に?

松尾 : この本に載ってます。これ見てください。ランジという方法です。これだけで大丈夫です。このポーズを最初につくっていただいて、これは難しくないです。片足を前に出して、後ろは膝をついて大丈夫です。股関節が圧迫されている状態なので、お尻を持ち上げて股関節の負荷を弱めます。これは、股関節に空間ができるということです。そこからもう一回お尻を落とすと圧迫です。これを5回ぐらい繰り返したら、血流がよくなっていくので、体調の不良改善に有効です。これは難しくないのでおすすめです。

小林 : 寝る前にランジをやって、血流をよくして、深い呼吸をやって寝ると…

松尾 : 絶対睡眠の質が上がります。

小林 : 今晩さっそくやってみます。ZERO GYMのプログラムにも入ってますが、そういうことなんですね。

松尾 : より短時間で効果を出していかなきゃいけないので、そのためにはこのランジが非常に有効で、かなり入れてます。

小林 : 日常的にできることは、股関節にアプローチして血流をよくすることと、呼吸ですね。これぜひ、僕もやってみます。

体を動かすアプローチで国境を越えるというビジョン

小林 : 最後の質問ですが、食事瞑想と疲労回復のプログラム、二つ作って提供されていますが、今後の松尾さんのビジョンは?

松尾 : どちらも、より多くの方に届けていきたいと思っています。届け方がまだ分かってないので、一生懸命今やっていますが、食欲が止まらない人とか、脳疲労になっている人は絶対いると思うので、これを悩んでいる人に伝えるということを、国を越えてやっていきたいなと思っています。

小林 : 僕、南米とかいろんな国に行ってますが、肥満がやばいですね。すさまじいです。

松尾 : 日本の比じゃないですよね(笑)先月、NHKの海外向けの番組で、食欲鎮静術を肥満のコーナーでやらせていただいたので、徐々に海外にも発信できる活動に移行しつつあるので、より正しく伝えていきたいと思います。

小林 : お片付けのこんまりさんが今世界的ですが、あれはお部屋を整える。松尾さんの場合、食事を整えるということだったり、体を整えるということで、そういう意味では国を越えて普遍的なものですね。

松尾 : 体から動かすアプローチをかけるので、言語が違って、文化が違っても、効果の実感は体があればあるので、伝えられるかなと思っています。

小林 : 今日は松尾伊津香さんに、著者対談ということでお話を伺いました。ありがとうございます。

松尾 : ありがとうございます。

小林 : 海外展開のブラジルは、松尾さんが行くんですか。

松尾 : 10月ぐらいに。ブラジルに住む日本人向けですが、ブラジルに住んでいる方がこのプログラムを聞いてくださって、ブラジルでもぜひやろうという話は進んでいます。

小林 : ブラジル行ってきましたが、やっぱり肥満がすごいです。ブラジルやペルーなど、南米の国にいくつか行きましたが、ブラジルは特にぱっと見の印象ですが、太ってる人が多かったです。

松尾 : 肥満って飽食文化が生むので、食べ物があふれれば溢れるほど肥満の方は増えます。
最近FACTFULNESSという本がヒットしていますね。あの本では地球では発展途上国がどんどん整備されたり経済的に発展していっている現実を教えてくれてると思いますが、これから物理的にどんどん豊かになっていくと思うんですね。

国は持ってる苦しみというのがあり、豊かになり食べ物がたくさん増えてくると、捨てられなかったり、食べちゃったり、自制本で食事をコントロールできなくなったり、そういう悩みに世界は移行していくんじゃないかなと思います。

小林 : ない悩みじゃなくて、ある悩みに。

松尾 : こんまりさん、そうですよね。ものがたくさんありすぎて、捨てられなくて困ってる人を救うためなので、あれも結局豊かな国の問題で、それが体でいうと、肥満という状態で起こってきます。そういう方には、食欲鎮静術が合うかなと思います。

小林 : 食欲鎮静は、何もなくてもできますからね。スキルさえ分かれば。今日の話で僕も、「ああ、そういうことなんだ」というのが分かりました。すごく勉強になりました。深く学びたい人は、この2冊の本と、レッスンも開催されているということなので、ぜひ受けに行ってください。僕もいますので、一緒に受けましょう。今日は、松尾さん、どうもありがとうございました。

松尾 : ありがとうございました。

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