オンラインセミナー(Webセミナー)とは?メリットや成功事例、おすすめツールを紹介
オンラインセミナーとは、その名の通りオンライン(インターネット上)で開催するセミナーのことです。インターネット環境の発達に伴い、近年では多くの企業で導入されています。
しかし、まだ利用経験のない人にとっては、
「うちの会社でもオンラインセミナーを活用した方がいい?」
「オンラインセミナーを導入すると、どんなメリットがあるのだろう?」
と気になりますよね。
結論から言うと、オンラインセミナーはかなり多くの業種で活用できます。
詳しくは本文でお話しますが、一例を挙げると以下の通りです。
<オンラインセミナーが活用できる業種一例>
- 個人事業主
- 不動産業
- 金融商品を扱う企業
- BtoB向けの製品を取り扱う企業
- 人材確保をしたい企業
- 社内研修を行っている企業
- 専門性の高い職種の人 ……など
この記事では、「自社でオンラインセミナーを導入すべきか」が決められるように、
- オンラインセミナーの基礎知識
- オンラインセミナーとオフラインセミナーの違い
- オンラインセミナーのメリット・デメリット
- オンラインセミナーのおすすめ活用シーン
- 企業の導入事例
を解説していきます。
おすすめの配信ツールについても触れますので、ぜひ最後までお読みになってくださいね!
1. オンラインセミナーとは?(Webセミナー/ウェビナー)
オンラインセミナーとは、インターネット上で実施するセミナーや講演会、研修などのことです。
このほかの呼び方として、以下がありますが、すべて同じ意味です。
オンラインセミナーと同じ意味の言葉
- ウェビナー(Webinar)※ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)の造語
- Webセミナー
- インターネットセミナー
それでは早速オンラインセミナーでできることや種類について、理解を深めていきましょう。
1-1. オンラインセミナーでできること
オンラインセミナーは、社内・社外のどちらに向けても活用できます。セミナーだけでなく、研修や会議など幅広いシーンで活用できるのが特長です。
できることを下記の表に一覧にしたので、参考にしてください。
社内向け | 社外向け |
・新入社員研修 ・社内研修や講習 ・複数拠点をつなぐ会議 ・年頭挨拶 ……など |
・新サービスや新商品説明会 ・専門知識を提供するセミナー ・新卒や中途採用者向けの会社説明会 ・株主総会 ……など |
1-2. オンラインセミナーの種類
オンラインセミナーは配信方法によって、次の2つの種類に分類できます。
①リアルタイム配信
②録画(オンデマンド)配信
順番に説明していきます。
①リアルタイム配信
リアルタイム配信は、あらかじめ決めた時間にライブ配信する方法です。
会場開催のセミナーと遜色のない臨場感、参加者の反応が得られるのが強みです。質疑応答や進度スピードの変更など、柔軟な対応ができます。
リアルタイム配信は、採用を目的とした会社説明会やワークショップタイプのスキルアップ講座に最適です。
リアルタイム配信のメリット | リアルタイム配信のデメリット |
・参加者の反応がリアルタイムで把握できる ・双方間コミュニケーションが可能 ・会場で開催するセミナーと遜色ない臨場感を提供できる |
・参加者の日程調整が必要 ・編集ができないので、内容の吟味が必要 |
②録画(オンデマンド)配信
録画配信タイプのセミナーは、あらかじめ録画・編集した動画を指定日時または常時配信するもの。
視聴時間に融通が利くものが多く、参加者を集めやすいのが特長です。
動画の撮影や編集に時間と手間がかかりますが、その分、内容を充実させることができます。
一度動画を作り込んでしまえば、大きな変更がない限り再利用可能。トータルでは大幅な時間と手間を削減できるでしょう。
録画配信に向いているのは、社内研修やスキルアップ学習です。視聴者が自分の都合の良い時間に見られるため、集客力のアップが見込めます。
録画配信のメリット | 録画配信のデメリット |
・視聴者の都合の良い時間帯を選択できるため、視聴しやすい ・作成した動画が資産になる(何度も提供可能) ・繰り返して視聴ができると、視聴者の理解につながりやすい ・習熟レベルに応じた動画作成ができる |
・構成や内容をしっかり作り込む必要がある ・編集技術が必要 ・凝った内容の動画にするには、コストがかかる場合もある |
2. オンラインセミナーとオフラインのセミナーの違い
オンラインセミナーとオフラインセミナーの最大の違いは「どこで開催するか」ですが、そのほかにも異なる点があります。
オンラインセミナーを導入すべきか検討するためには、それぞれの違いと魅力を押さえておく必要があります。ここでは、オンラインセミナーとオフラインセミナーの違いを比較表にまとめました。
比較ポイント | オンラインセミナー | オフラインセミナー |
開催方法 | オンライン上で開催 | 会場や会議室などで開催 |
---|---|---|
開催場所 | インターネット環境さえあれば、どこでもOK | 会場や会議室など。セミナーの参加人数に応じた場所が必要 |
開催コスト | わずかなコストで開催可能 ⇒会場費や運営スタッフ費などが不要なので、オフラインセミナーより低コストで開催できる ※必要なコストは、使用する配信ツール利用費用や動画作成費など |
会場のレンタル費用がかかる ⇒会場の規模によっては、レンタル費用が高額になることがある ※その他のコストは、運営スタッフ費、資料代、交通費、講師費用など |
参加可能人数 | 基本的に制限なし (ただし、利用する配信ツールの接続可能人数による) |
会場のスペースに依存する (参加可能人数は、会場の収容人数内) |
運営側のメリット | コストと準備の手間を削減 ⇒会場の手配やセミナー開催の準備が不要。頻繁にセミナーを開催することもできる ・これまで取りこぼしていた潜在顧客の参加も見込める |
質の高い参加者と直接会える ⇒わざわざ会場に足を運ぶ人は、高い意識を持って参加している可能性が高い ・信頼関係構築、即効性の効果が期待できる |
運営側のデメリット | インターネット回線のない人は参加できない ・セミナーの内容をきちんと考えないと、参加者が離脱する可能性あり ・インターネット回線の不具合などで配信が途切れると、信頼度が下がる |
潜在顧客の取りこぼしが多い ・距離や時間などの関係で参加できない人が多い・開催の準備に手間がかかる ・コストや手間がかかるので、頻繁に開催することが難しい ・集客人数によっては、赤字になることも |
参加者側のメリット | 気軽に参加しやすい ⇒時間や場所の制約が少ないので、興味があるものに気軽に参加できる ・手持ちのデバイス(PCやタブレットなど)、インターネット回線があれば、どこからでも参加できる |
参加者や講師と直接交流できる ⇒セミナー前後や休憩中に、同じ目的をもつ人と交流できる。雑談などから知らなかった情報を得ることも ・直接足を運ぶことで、当事者意識が強まる |
参加者のデメリット | 集中力の維持が難しいことがある ⇒リラックスした状態で気軽に参加できるので、集中力が途切れやすいこともある |
移動時間・交通費などがかかる ⇒開催地と居住地が離れていると、参加したくても参加できないケースが多い |
オンラインセミナーとオフラインセミナーの違いが分かったところで、次章よりオンラインセミナーのメリットについて具体的にお話していきます。
3. オンラインセミナーのメリット3つ
オンラインセミナーには、主に以下の3つのメリットがあります。
①あらゆるコストを削減!低コストで実施できる
②遠隔地からの集客が可能になる
③参加者と信頼関係が構築しやすい
具体的にどのようなメリットを生んでいるのか見ていきましょう。
メリット①あらゆるコストを削減!低コストで実施できる
1つ目のメリットは、あらゆるコストが削減できることです。
オンラインセミナーはインターネット上で行いますから、会場費用や資料代、移動の交通費など、これまでの会場型セミナー開催で当然のようにかかっていたコストが不要になります。
<コストカットできる費用>
- 会場費
- 運営スタッフの人件費
- 資料印刷費
- 備品代
- 交通費(参加者・主催者ともに)
なかでも大きなポイントとなるのが、会場費用です。
オフラインセミナーの場合、ある程度の人数を収容できる会場だとコストが大きくなりますよね。セミナーが毎回、満員御礼であれば問題ないでしょうが、天候やタイミングなどによって、参加者が思うように集まらない場合、赤字になってしまうことも。
しかし、オンラインセミナーの場合は会場費がかからないので、少人数のセミナーでも開催しやすいという利点があります。
オンラインセミナーの開催にあたり、必要となるのが以下の5つです。
<オンラインセミナーを開催するときに必要なもの>
- インターネット環境
- パソコンまたはタブレット
- Webカメラ(パソコンやタブレット内蔵のものでもOK)
- マイクスピーカー(パソコンやタブレット内蔵のものでもOK)
- 配信ツール
テレビ番組のようなクオリティを目指すなら専用の機器を使いたいところですが、「まずはセミナーを開催してみたい!」という方は上記の5つがあれば十分でしょう。
おすすめの配信ツールについては、8章の「オンラインセミナーおすすめ配信ツール5選」でご紹介しますね。
メリット②遠隔地からの集客が可能になる
2つ目のメリットは遠隔地からの集客が可能になることです。
オンラインセミナーはインターネット環境さえあれば、全国はもちろん海外からでも参加ができます。これは主催者側だけでなく、参加者にとっても大きなメリットをもたらします。
というのも、オフラインセミナーは距離や時間に制約があるため「参加したくてもできない」という人も多いからです。
<オフラインセミナーに「参加したくてもできない」理由>
- 興味はあるけれど、会場が遠くて参加できない
- 移動時間の確保が難しい
- 自分の都合の良い時間に参加できない
- 移動にかかる交通費の捻出が難しい……など
一方でオンラインセミナーは場所の制約はありませんし、時間も融通が利きます。
したがって、これまでコンタクトが取れなかった遠隔地の見込み客や、上記の「オフラインセミナーだと参加できない」層の機会損失を減らすことができるのです。
参加者の利便性を上げることで、集客力が向上する。まさにWIN-WINの関係といえるでしょう。
メリット③参加者と信頼関係が構築しやすい
3つ目のメリットは、参加者と信頼関係が構築しやすいことが挙げられます。
オフラインセミナーは実際に対面することで信頼関係を構築しますが、なかには「人から注目されると質問がしにくい」「セミナー内容に集中できない」という人もいますよね。
オンラインセミナーでは、比較的リラックスした状態で参加するため、プレッシャーを感じにくいという側面があります。
さらにチャット機能を使えば、講師と個別に質問などのやり取りができますから、緊張することなく自分のペースで参加できます。
オンラインセミナーは参加者の心理的ハードルを下げることができますから、信頼関係の構築がしやすいのです。
4. オンラインセミナーのデメリット2つ
主催者・参加者にとってメリットの多いオンラインセミナーですが、デメリットを強いてあげるなら、次の2つになります。
①導入するまで時間がかかる
②配信エラーが参加者の不信感を招く
順番に見ていきましょう。
デメリット①導入するまでに多少の時間がかかる
1つ目のデメリットはオンラインセミナーを導入するまでに多少時間がかかることです。
とはいえ、オフラインセミナーと比較して膨大な時間がかかるわけではありません。
導入するまでに決めることがいくつかあり、導入前~慣れるまでは少し時間がかかる可能性があるということです。
<オンラインセミナー導入までに行うこと>
- セミナーの内容
- 配信ツールの選定
- 配信ツールの操作を理解する
上記をご覧いただくと分かるように、オンラインセミナーには配信ツールが必要です。
配信ツールは複数の会社から提供されており、サービス内容や利用料金などそれぞれ異なります。あなたが配信したいセミナーの規模や内容によって、最適な配信ツールを選びましょう。使用ツールが決まったら、操作方法を理解し、セミナーを開催します。
オフラインセミナーは、開催場所ごとの準備が必要ですが、オンラインセミナーは配信ツールを変更しない限りは、導入後あまり手間がかかりません。
ですが、どうしても導入するまでに多少の時間が必要になります。
デメリット②配信エラーは参加者の不信感を招く
2つ目のデメリットは配信エラーによるものです。配信時にトラブルがあると、参加者のストレスになり、不信感につながりやすいので気をつけましょう。
オンラインセミナーはインターネットの通信環境に大きく依存します。
通信環境が悪ければ、音声が聞き取れない、画像の読み込みなどに時間がかかる、最悪はセミナーが途中で中断してしまうこともあります。
なかでも最悪なケースはセミナーの途中で主催者側の回線が切れてしまうことです。
もし参加料が発生していたら、どんなにセミナーの内容が良くても「最低。詐欺に遭ったみたいだ」「この会社は信頼できない」と一気に憤りや不信感を抱かせてしまうでしょう。
配信トラブルを回避するためには、インターネット環境や配信ツールの参加可能人数などのチェックが必要です。使用する回線の速度に問題がないかもしっかり確認しておきましょう。
5. オンラインセミナーのおすすめ活用シーン一覧
ここまでお読みいただいて「オンラインセミナーは、うちの会社でもできるかな?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、オンラインセミナーは以下の3つを希望する会社であれば、今すぐ導入を検討すべきです。
- 新規顧客開拓をしたい
- スタッフの集客をしたい
- 社内の研修コストの削減をしたい
オンラインセミナーのおすすめ活用シーンと会社については、下記の一覧を参考にしてください。
活用シーン | おすすめの業種・会社 |
専門的知識を提供する | 個人事業主、専門性の高い職種の人 例:学習塾、コンサルタント業、プログラミング、美容師、個人サービス業(○○アドバイザー)など |
新規顧客開拓をしたい | 不動産業、金融商品を扱う会社、BtoB向けの製品を取り扱う会社など 例:金融・保険業、不動産業、販売業、代理店・中立業、自動車小売業など |
採用目的の会社説明会 (新卒・中途採用) |
人材を確保したい会社すべて 例:製造業、建設業、漁業、農業、飲食業、通信業、小売業、サービス業、旅館・ホテル業など |
社内研修 | 社内研修を行っている会社すべて (複数拠点、多数向けの研修) 例:学習塾、予備校、通信携帯サービス業、一般企業など |
新商品のPRをしたい | BtoB向け・BtoC向けの新製品や新サービスをPRしたい会社すべて 例:医療機器メーカー、化粧品メーカーなど |
6. オンラインセミナーの成功事例3選
ここでは実際にオンラインセミナーがどのような成果を生み出しているのか、3社の事例を紹介します。
自社でオンラインセミナー導入を検討する参考にしてください。
事例①【採用説明会に多くの学生が参加】株式会社東京一番フーズ
事例②【デジタルマーケティングの強化】ヴァイサラ株式会社
事例③【会議費などの削減】公益社団法人全国ビルメンテナンス協会
事例①採用説明会に多くの学生が参加:株式会社東京一番フーズ
東京一番フーズは、関東を中心に「とらふぐ亭」「ふぐよし総本店」などの飲食店を49店舗展開する東証一部上場の外食企業です。(店舗数は2020年7月現在)
東京一番フーズでの学生向け採用説明会は東京開催がほとんど。そのため、地方からの参加者が非常に少ないという問題を抱えていました。
この問題を払拭すべく導入したのが、オンラインセミナーです。
<オンラインセミナーで得られた成果>
- オンラインセミナー経由での応募が全体の2/3
- 地方だけでなく、海外留学中の学生の参加もあった
- 授業や研究で忙しい学生にも参加してもらえた
- 最終的にインターン生として採用した学生の半数がオンラインセミナー経由
- 「社内の雰囲気が伝わって良かった」と好評だった
東京一番フーズでは、この取り組みを成功ととらえ、今後もオンラインを活用した採用アプローチを実施する予定です。
参考:
採用したインターン生の5割は、ウェビナー(Webセミナー)経由 |コクリポ
株式会社 東京一番フーズ|コーポレートサイト
事例②デジタルマーケティングの強化:ヴァイサラ株式会社
ヴァイサラ株式会社は、気象観測機器、産業用計測機器のメーカー・ヴァイサラの日本法人です。
マーケティングのグローバル戦略に伴い、日本でもナレッジベースのデジタルマーケティングを展開すべくオンラインセミナーを開始しました。
オンラインセミナー開催(年12回程度)
- セミナー時間:通常45分(内訳:レクチャー20~30分、質疑応答10~15分、アンケート)
- 定員:60名
※オンラインセミナーはライブ配信後、オンデマンド配信用に編集。アーカイブとしてライブラリ化も進めている
導入当初は社内にも「オンラインセミナーが集客やコミュニケーションにつながるのか?」という意見もあったそうです。しかし実際に導入した結果は以下の通り。
<オンラインセミナー導入後の結果>
- 反響が多く、質疑応答が会場型セミナー以上に盛り上がることもあった
- オンラインセミナー参加をきっかけに会場型セミナーに参加する人も
- セミナー参加が成約につながるケースもあった
- 他のキャンペーンなどとの連動もあるが、3倍の成果を出した部門も!
このことから、同社ではオンラインセミナーの貢献度の大きさを認識。マーケティングツールとして高く評価しているそうです。
参考:
ヴァイサラ株式会社 様|V-CUBE
ヴァイサラ株式会社
事例③会議費などの削減:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会
最後にご紹介するのは、オンラインセミナー配信ツールを使い、オンライン会議を行った事例です。
公益社団法人 全国のビルメンテナンス協会は、全国のビルメンテナンス企業のためにさまざまな事業を展開しています。配信ツール導入の背景と導入の感想は次の通りです。
導入の背景 | ・47都道府県に協会があり、交通費や宿泊費などの会議旅費削減したい ・電話よりも密なコミュニケーションを取れるようにしたい |
---|---|
利用状況 | ・全国の協会職員同士の会議 ・総会や年頭挨拶などを各拠点に配信 |
導入後の感想 | ・顔を見て会話ができるので、コミュニケーションにとってプラス ・どこからでも繋げられ、非常に利便性が高い |
実際に利用した結果、同協会では今後は講習会の開催を考えているようです。
オンラインセミナーの配信ツールを使えば、各拠点に講師を派遣しなくても成り立ちますから、講師の移動や宿泊にかかる費用が抑えられそうですよね。
このようにオフラインで実施していた会議をオンラインに変更すると、経費削減が可能になります。
参考:
公益社団法人全国ビルメンテナンス協会様導入事例|LiveOn
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7. 商品やサービスが全国展開可能ならオンラインセミナーを導入すべき!
オンラインセミナーが活用できる会社については5章ですでにご紹介しましたが、ここではさらに一歩踏み込んで「絶対に導入すべき!」おすすめの会社についてお話します。
オンラインセミナーを絶対に導入すべきなのは、商品やサービスが全国展開可能な会社です。
商品やサービスを全国的に営業するとなると、かなりの訪問時間、訪問費用、そして人件費がかかりますよね。営業費用がかかるからと見込み客にアプローチしないのは、機会損失以外の何物でもありません。
この問題を一気に解決してくれるのがオンラインセミナーです。
オンラインセミナーを導入することで、全国だけでなく世界中の見込み客に向けて営業が可能になります。
そのほかのおすすめについては以下を参考にしてください。
<オンラインセミナー導入が特におすすめの会社・団体・個人>
●個人事業主・フリーランスの方
自身の強みである専門分野のオンラインセミナーを開催することで、広報と新規営業の代行になる
●複数の拠点がある会社・団体
複数の拠点がある会社は会議や研修に活用すると、会議運営費を削減につながる
●少人数で運営している会社・団体
オンラインセミナーを導入することで、営業・アフターケアなどの対応が最少人数で可能になる
オンラインセミナーはマーケティングの手段として取り入れることができ、大変合理的です。
これまで地理的・時間的要因で営業を諦めていたという人は、オンラインセミナーの導入を前向きに検討するといいでしょう。
8. 【一覧】オンラインセミナーおすすめ配信ツール5選
オンラインセミナーの配信ツールは各社から提供されており、「どれを選べばいいの?」と迷う人もいらっしゃるでしょう。ツールごとに特長や活用シーンが異なるので、あなたの目的に合ったツールを見つけることが重要になります。
当記事が厳選したおすすめツール一覧は下記をご覧ください。
無料プラン | 最大参加人数 | 特長 | |
Zoomビデオ ウェビナー |
△ (Zoomミーティングは 無料利用可能) |
◎ 1,000人 |
・導入ハードルが低い ・利用ユーザーが多い |
---|---|---|---|
Cocripo | ◎ (3人まで) |
〇 300人 |
・料金が業界標準1/10 ・回線が安定している |
LiveOn | △ (14日間無料体験あり) |
◎ 多人数モード選択で無制限 |
・高音質・高画質 ・高機能ツール搭載< |
ネクプロ ウェビナー |
× (デモのトライアルあり) |
要問い合わせ | ・集客~分析改善までできる ・サポート体制が手厚い |
V-CUBE セミナー |
× (無料体験は要問い合わせ) |
要問い合わせ | ・映像通信品質 ・配信サポートがある |
それでは次項より、おすすめツールの特長や料金などを紹介していきます。
おすすめツール① Zoomビデオウェビナー
出典:Zoomビデオウェビナー
「Zoomビデオウェビナー」は、Web会議サービス・Zoomでおなじみの「Zoomビデオコミュニケーションズ」が提供するオンラインセミナー配信ツールです。
Zoomビデオウェビナーの特長は利用者数の多さと、機能面の充実が挙げられます。
導入にあたって専用機器の購入は不要。シンプルで使いやすいのも魅力的です。
パソコンやスマートフォンなどの既存デバイスで使えるので、コスト削減にもなります。
料金 | 月額5,400円(ホスト)※参加者100名の場合 |
---|---|
最大参加人数 | 100~1万人 |
特長・機能 | ・配信済セミナーのオンデマンド視聴が可能 ・チャットでQ&Aができ、視聴者が積極的に参加できる ・参加者の挙手アクションあり ・Facebook LiveやYouTubeでもライブ配信ができる ・参加者のレポート・分析が取得できる ・オンラインセミナーの収益化オプションがある |
公式サイト | https://zoom.us/jp-jp/webinar.html |
おすすめツール② Cocripo(コクリポ)
出典:Cocripo
株式会社コクリポが提供する配信ツール「Cocripo」の強みは、遅延や切断のリスクを徹底的に抑えて回線を安定させていることです。
参加者の回線速度が推奨環境を下回ると、配信映像サイズの調整や映像をコマ送りするなど自動制御を実施。「受講中のセミナーが切断される」という最悪の事態を回避してくれます。
Cocripoは無料プランがあるだけでなく、サポートの正確さと迅速さにも定評があり、「オンラインセミナーは初めて」という方も安心して利用ができるでしょう。
料金 | 3プラン(無料/月額3万円/月額7万円) ※月額3万円と7万円のプランは別途初期費用3万円 |
---|---|
最大参加人数 | 3~300人※利用プランによって異なる |
特長・機能 | ・1時間あたり3000円と、業界標準の1/10の料金設定 ・ネット回線切断を最大限防止&自動接続機能あり ・ボタン1つで録画できる ・チャット機能あり ・参加者の興味や理解に応じたアフターフォローが可能 ・サポート体制が充実している |
公式サイト | https://www.cocripo.co.jp/ |
おすすめツール③ LiveOn(ライブオン)
出典:LiveOn
「LiveOn」はジャパンメディアシステム株式会社が提供するWeb会議・テレビ会義の配信ツールです。
LiveOnは初期費用がかかりますが、月額3,000円で使い放題のプランがあるため、さまざまな規模の会社で導入しやすいでしょう。
操作性の高さや動画の品質にも定評があり、高機能ツールを搭載していることから、研修からイベント配信まで、幅広いシーンで活躍が見込めます。
14日間の無料トライアルも用意されていますから、気になる方は試してみるといいでしょう。
料金 | ASP版(クラウド/SaaS型) 月額:3,000円/1ライセンス 初期費用:7万8,000円/1ライセンス イントラパック版(オンプレミス型) |
---|---|
最大参加人数 | 150人~無制限※利用プランによって異なる |
特長・機能 | ・月額3,000円で使い放題のプランあり ・クリアな音声と滑らかな映像に定評あり ・操作画面が分かりやすく、誰でも簡単に利用できる ・チャット機能やアンケート機能あり ・サポート体制が充実している |
公式サイト | https://www.liveon.ne.jp/ |
おすすめツール④ ネクプロウェビナー
出典:ネクプロ
オンライン上でマーケティング活動をしたい企業におすすめなのが、株式会社ネクプロが提供する「ネクプロウェビナー」です。
ネクプロウェビナーでは、下記のようにオンライン上で顧客との接点を継続的に持てる仕組みが整っています。
また、オフラインイベントと同時開催ができるのもポイントです。イベント管理のしやすさも群を抜いています。
料金 | 月額:5,000円~ |
---|---|
最大参加人数 | 要問い合わせ |
特長・機能 | ・分析と改善がワンストップでできる ・集客率が平均90%UPの実績あり ・オフラインイベントの同時管理 ・オンラインセミナーはボタン1つで簡単配信 ・手厚いサポート体制 |
公式サイト | https://nex-pro.com/lp/webinar/ |
おすすめツール⑤ V-CUBE セミナー
出典:V-CUBE
株式会社ブイキューブが提供する「V-CUBE セミナー」は、オンラインセミナーに特化したクラウド型配信ツールです。
接続の安定性やセキュリティの高さが自慢で、多くの企業から選ばれています。
配信業務サポートサービスや専用スタジオもあり、「本格的なオンラインセミナーを開催したいけれどノウハウがない」という人にも最適です。
料金 | 要問い合わせ |
---|---|
最大参加人数 | 要問い合わせ |
特長・機能 | ・13年連続Web会議シェアNo.1を獲得 ・過去に配信したセミナーをオンデマンド配信可能 ・チャットやアンケート機能あり ・24時間365日体制のサポートが受けられる ・目的や用途に合わせて、V-CUBEの各サービスが利用できる |
公式サイト | https://jp.vcube.com/ |
9. 配信ツールの選び方のポイント
配信ツール選びに迷った時のために、選び方のポイントを3つご紹介します。
①利用スタイルに合った料金プランか
②高品質で安定しているか
③サポート体制がしっかりしているか
配信ツール選びで失敗しないために、この3つは必ずチェックしてください。
ポイント①利用スタイルに合った料金プランか
選び方のポイント1つ目は「料金が利用スタイルに合っているか」です。
オンラインセミナー配信ツールの料金体制は、月額制と従量課金制の2種類が一般的です。
月額料金でも使い放題プランと利用回数に制限があるプランがありますから、あらかじめ確認しておきましょう。
いくら利用料金が安くても、頻繁にセミナーを開催すると従量課金制プランは逆にコスト高となることもあります。
料金プランで確認しておきたいこと
- 利用条件(回数・時間帯やデータの制限の有無・規模)
- 定額制か従量課金制か
- 初期費用の有無
ここまで確認したら、あとはあなたが開催したいオンラインセミナーの規模・内容によってツールを探します。
豊富な機能が搭載されていても、あなたの目的に合わないのであれば完全に不要です。
あなたの目的に合うかどうかの観点で選ぶといいでしょう。
無料の配信ツールは利用しない方がいいの?
配信ツールの中には「Zoomミーティング」や「YouTube」など、無料で利用できるものもあります。無料の配信ツールは手軽にオンラインセミナーがはじめられるので魅力的ですよね。
ただし、無料であるがゆえに映像や音声の品質がイマイチだったり、機能に制限があったりと、残念に感じるケースも少なくありません。
デメリットの部分でも触れましたが、オンラインセミナーで最悪なのは「配信が中断すること」です。ですから、見込み客や顧客に対して、セミナーで無料配信ツールを利用するのはあまりおすすめできません。
利用が社内や友人・知人などのいわゆる身内であるならば問題ないでしょうから、上手に使い分けていければいいですね。
ポイント②高品質で安定しているか
2つ目の選定ポイントは「高品質で安定しているか」です。
先ほどお話したように、無料の配信ツールは機能が制限されていたり、十分でなかったりします。映像や音声はオンラインセミナーにとって、要の部分。この2つの品質が最低限担保されていないと、ビジネスで利用するのは難しいでしょう。
一方で有料配信ツールは、高品質・高音声となる機能を搭載しているものがほとんどです。映像や音声の乱れがないだけでなく、なかには参加者の回線状況に対応して配信を維持してくれるツールもあります。
オンラインセミナー参加者の満足度につながるチャット機能やオンデマンド配信についても、有料配信ツールの方が充実していることが多いです。
とはいえ、有料ツールの中でも若干異なりますから、あなたが最も重視する機能に重点を置いて比較しましょう。
ポイント③サポート体制がしっかりしているか
3つ目の選定ポイントは「サポート体制がしっかりしているか」です。
もしオンラインセミナー配信中にトラブルが発生した場合、速やかに対処できるかどうかが重要になります。残念ながら、セミナー配信中にトラブルが起こる可能性はゼロではありません。
この問題の解決策はただ1つ、サポート体制がしっかりしているツールを選ぶことです。
基本的に有料ツールの場合は、メールや電話などでサポートしてくれるものがほとんど。
顧客サポートの対応時間は基本的に一般企業の営業時間と同じであることが多いですが、
- オンラインセミナーの配信が深夜や休日または不規則
- 技術面の対応に自信がない
という人は、24時間365日体制でサポートしてくれるツールを選ぶといいでしょう。
まとめ
この記事では、オンラインセミナーの特長からおすすめの配信ツールまでご紹介しました。
最後に記事の内容をおさらいしてみましょう。
<オンラインセミナーの特長>
◎オンラインセミナーとは、インターネット上で開催するセミナーのこと
◎オンラインセミナーはセミナー(説明会)だけでなく、研修や会議など幅広いシーンで活躍できる
◎商品やサービスが全国展開可能な会社・個人はオンラインセミナーの導入がおすすめ
<オンラインセミナーのメリット3つ>
①あらゆるコストを削減!低コストで実施できる
②遠隔地からの集客が可能になる
③参加者と信頼関係が構築しやすい
<オンラインセミナーのデメリット2つ>
①導入するまで時間がかかる
②配信エラーが参加者の不信感を招く
<オンラインセミナーの活用シーンと会社例>
活用シーン | 活用できる会社 |
専門的知識を提供する | 学習塾やコンサルタント業、プログラマー、○○アドバイザー……など、 ★専門性の高い職種の人、個人事業主 |
新規顧客開拓をしたい | 不動産業、金融商品を扱う会社、BtoB向け所の製品を取り扱う会社……など ★商品やサービスが全国展開できる会社・個人 |
採用目的の会社説明会 |
人材を確保したいすべての会社・団体 |
社内研修 | 社内研修を行っているすべての会社 |
広報・PR | 新商品や新サービスをPRしたい会社・個人 |
<オンラインセミナーのおすすめツール>
無料プラン | 最大参加人数 | 特長 | |
Zoomビデオ ウェビナー |
△ (Zoomミーティングは 無料利用可能) |
◎ 1,000人 |
・導入ハードルが低い ・利用ユーザーが多い |
---|---|---|---|
Cocripo | ◎ (3人まで) |
〇 300人 |
・料金が業界標準1/10 ・回線が安定している |
LiveOn | △ (14日間無料体験あり) |
◎ 多人数モード選択で無制限 |
・高音質・高画質 ・高機能ツール搭載< |
ネクプロ ウェビナー |
× (デモのトライアルあり) |
要問い合わせ | ・集客~分析改善までできる ・サポート体制が手厚い |
V-CUBE セミナー |
× (無料体験は要問い合わせ) |
要問い合わせ | ・映像通信品質 ・配信サポートがある |
この記事が、あなたの会社でオンラインセミナーを取り入れるべきかの判断の一助となれば幸いです!