女性起業の現状とは?女性が起業するメリット・デメリットを解説

最終更新日:2020年9月10日

「起業をしてみたいけれど、女性でもできるかな?」
「私は起業に向いているのかな?」

好きな分野や自分のスキルを活かしもっと活躍したいと起業に憧れている女性は、意外と多いはず。実際に女性社長は年々増加増加傾向にあり、さまざまな分野で活躍する女性が増えてきています。

一方で、起業をすると仕事に追われなかなかプライベートな時間が取れず「こんなはずではなかった」と感じるという声も。起業をしてから後悔しないためにも、本当に起業をというスタイルが自分に合っているのか検討することが大切です。

そこでこの記事では

女性の起業の現状
女性が起業するメリットやデメリット
起業で陥りやすい失敗
起業に向いている女性の特徴
活躍している女性起業家の成功事例
起業前に準備をしておきたいこと

など、女性が起業をするときに知っておきたいことを全解説します。

この記事を読めば女性が起業するメリットやデメリットが把握でき、起業すべきか判断できるようになるはずです。

起業しようか迷っている女性こそこの記事を読んで、起業に向けての一歩を踏み出してみましょう。

1.【データから読み解く】女性の起業の現状

まずは、女性の起業の現状や女性起業家を取り巻く環境をデータから読み解いてみましょう。

1-1.女性社長は増加傾向にある

年代別女性社長比率

2019年に帝国データバンクが実施した「全国・女性社長分析」によると、社長の男女比率ではまだまだ女性は少ないものの年々女性社長が増加していることがわかります。

30年前の1989年と2019年を比べると、約1.8倍も女社長が増えているという結果に。就任経緯を見ると「同族承継」が50.8%「創業者」が35.3%となっており、自ら起業をして頑張っている女性の姿も目立ちます。

参考:帝国データバンク「全国・女性社長分析」

1-2.30代の女性起業家が多い

続いて年齢別の女性起業家数を見ると、下記のように30代のみ10%以上と多くなっているのが分かります。

年齢別女性起業家の割合
20歳~24歳 6.9%
25歳~29歳 7.7%
30歳~34歳 10.4%
35歳~39歳 12.1%
40歳~44歳 8.2%
45歳~49歳 6.1%
50歳~54歳 4.8%
55歳~59歳 6.5%
60歳~64歳 6.1%
65歳以上 9.9%

参考:経済産業省「女性起業の現状と課題」

また、2013年に日本政策金融公庫総合研究所が実施した調査では、実際に起業した年齢として30代~40代が66.4%と過半数を占めていることが分かりました。

女性起業家が起業した年齢

参考:日本政策金融公庫総合研究所「女性起業家の実像と意義」

 

この年代に偏るのは

  • 20代や30代での経験を活かして独立したい
  • 子育てがひと段落し、次のステージに進みたい
  • 自分のスキルを活かしてより活躍したい

という理由が潜んでいると考えられ、ライフスタイルに変化とともに起業をする人と今までの経験をもとに独立をする人いう2つの女性起業家像が浮かびあがります。

1-3.生活や育児に根ざしたサービスでの起業が多い

男性と比べて女性の起業家がとくに多い業種は「生活関連サービス業・娯楽業」「学習支援業」「卸売業、小売業」の3つとなっています。

女性起業家を取り巻く環境について

出典:内閣府男女共同参画局「女性起業家を取り巻く環境について」

それぞれの特色を見てみると、下記のようにまとめられます。

・生活関連サービス業・娯楽業
主な内容:家事代行サービスや介護サービス、エステサロンや美容院など
特徴:女性ならではの視点で今までの知識やノウハウを活かしたサービスを提供できる

・学習支援業
主な内容:塾、フィットネスクラブ、保育施設など
特徴:好きなことや得意なことを仕事につなげやすい

・卸売業、小売業
主な内容:飲食店、雑貨や洋服の販売、コスメ販売など
特徴:好きなことを仕事にしやすい。最近では店舗を持たずネットでの販売が増えており、比較的起業しやすい

好きなことや今までのスキルを活かして起業ができるという点と、ライフスタイルに合わせて働きやすいという2点からこの3つの業種で起業する女性が多いようです。

参考:経済産業省「女性起業の現状と課題」

2.女性が起業する5つのメリット

女性が起業する5つのメリット

女性が起業するメリットとして

  • 年齢にとらわれることなく働ける
  • ライフスタイルに合わせ仕事ができる
  • 女性ならではの視点で同性の支持を集めやすい
  • 新たな人脈ができる
  • 女性の起業をサポートしてくれる助成金や支援が増えている

という5つの理由があります。それぞれどのようなメリットがあるのか具体的にご紹介します。

2-1.年齢にとらわれず仕事ができる

女性の転職が2019年に実施した「いつまで働く?」というアンケート調査では、65%以上の女性が60歳を超えても働きたいと回答しています。

いつまで働きたい?

参考:女性の転職「いつまで働きたい?」

その理由として「お金に余裕を持って暮らしたい」「社会との繋がりを持っていたい」との声が挙げられています。

会社勤務では定年がある場合がほとんどなので「定年後はどこで働こう」と不安になりますが、起業をしてしまえば自分の得意や分野や好きな分野でいつまでも働き続けられます。

2-2.自分のライフスタイルに合わせて仕事ができる

女性は結婚や出産、介護を機にライフスタイルが大きく変化することが多いです。子育てや介護をしながら会社に通うことが負担となったり、思うように働けないことがストレスになったりすることもあるでしょう。

起業をすると自分のライフスタイルに合わせて働けるため、無理なく好きな分野で活躍できます。実際に起業している女性の23.1%が小学生以下の子供がいる、6.8%が介護をしているという調査結果も。

働き方や会社の仕組みも自分で作っていけるので

  • ワークライフバランスを重視する
  • 子育てや介護のしやすい環境、制度を作る
  • 在宅ワークの活用

などを導入すれば、変化するライフスタイルに合わせて柔軟な働き方が可能です。

参考:日本政策金融公庫総合研究所「女性起業家の実像と意義」

2-3.女性ならではの視点で支持者を集めやすい

消費の8割が女性と言われるほど、サービスや商品を売るには女性消費者の心を掴むことが欠かせません。女性起業家は、同性ならではの視点で女性の悩みや気持ちに寄り添えるところが大きなメリットです。

とくに、女性は商品を選んだり情報収集をしたりするときに「共感できるもの」「興味があるもの」を重視する傾向があります。

男性ではなかなか思い浮かばない女性の気持ちを掴むアピールやサービスを提案できれば支持者を集めやすく、特定の顧客を得ることが可能です。

2-4.新たな人脈ができる

大人になると新しい人脈を作ることが難しくなり、同じ集団の中で日々を過ごしてしまいがちです。起業すると新たなお客さんや仲間との出会いがあり、世界が広がるところも大きなメリット。

今までにない刺激を受けることもでき、新鮮な気持ちで過ごせるようになるはずです。また、事業の展開次第では自分の価値観や考えに共感してくれる同僚や部下もでき、自分を軸として人脈が広がっていきます。

2-5.女のサポートする助成金や支援施設が増えてきている

女性が社会で活躍できるよう、女性の起業を支援する公共の支援施設や助成事業が増えています。「一人で起業するのが不安」と悩んでいる場合は、支援施設を利用することで専門家のサポートや仲間の後押しが得られるでしょう。

また、起業時の資金繰りに困っている場合は、助成金制度を活用することで問題が解決できるかもしれません。

このように、女性が起業しやすい基盤が整っていきているところも大きな魅力。詳しい助成金や給付金情報は後ほどご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

3.女性が起業する3つのデメリット

女性が起業する3つのデメリット

女性が起業するメリットが分かったところで、デメリットとしてはどのようなことが挙げられるのか考えてみましょう。

3-1.プライベートと仕事のバランスを取るのが難しい

起業をすればライフスタイルに合わせて仕事ができるとはいっても、起業をして責任が重くなる分プライベートと仕事との両立が難しいと感じている女性起業家は多いのが現状です。実際に起業時の課題として「家事や育児、介護とのバランスを取ること」と答えている女性は、18.1%にものぼります。

家事や子育て以外の時間を仕事に費やしてしまい気がつけば自分のプライベートな時間がなくなってしまったというのはよくある話。

逆に、子育てなどのプライベートを重視し過ぎた結果、収入に繋がらないというパターンもあるようです。仕事に費やせる時間と収入、そしてプライベートをバランスよく両立できるよう計画的に進める必要があるでしょう。

3-2.起業すれば必ず収入につながるとは限らない

年商規模別で女社長の割合を見てみると、下記のように年商規模が大きくなるにつれて女性社長比率が減ってしまうのがわかります。

年商規模 女性社長の比率(2019年) 
5000万円未満 11%
5000万~1億円未満 8%
1~5億円未満 6.7%
5~10億円未満 5.2%
10~50億円未満 3.7%
50~100億円未満 2.2%
100億円以上 1.4%

参考:帝国データバンク「全国・女性社長分析」

男性に比べると収益が少ない理由について、起業や財務管理の知識が乏しいと指摘する声もあります。また「どれくらい稼ぎたいのか」という具体的な目標がないまま、起業してしまったというケースもあるようです。

起業をすればすぐに収入につながるというわけではなく、最低限の知識や細かい事業計画が必要となります。

3-3.リスクを背負う覚悟が必要

起業したばかりのころから守りの姿勢に入ってしまうと、なかなか成長していけません。起業をするときには、下記のようなリスクを背負う覚悟が必要だと言われています。

・資金に関するリスク
ランニングコストがかかる・安定した収益が出るとは限らない・従業員への給与の支払いを継続しなければならない

・健康や時間管理に関するリスク
自分が病気やケガをした場合、収益に直結する・社会人のように定時がないため、自分でスケジュール調整しなければならない

・法律上のリスク
会社を立ち上げ従業員を雇うと、従業員の管理や業務上での過失などの責任を負わなければならない・法律上で定められた許可申請や対応漏れを起こしてはいけない

これらすべてのリスクを避けようとしても、なかなか難しいものです。起業にはある程度のリスクはあるものだと考え腹を括らないと、思ったような成果や収入が得られないでしょう。

4.女性が陥りやすい起業の失敗

女性が陥りやすい起業の失敗

女性が起業をするときに陥りやすい失敗として

  • 経営に関する知識が不足している
  • 周囲意見に左右されてしまう
  • モチベーションが維持できない

という3つが挙げられます。起業前に把握しておくことで、失敗を避けられるようになりましょう。

4-1.経営に関するノウハウの不足

起業をすると自分でさまざまな判断をし、利益を生み出していかなければなりません。しかし、判断をするための知識やノウハウを持っておらず、どうしたらいいのか分からないと悩んでしまケースが多いようです。

実際に、起業した女性の41.7%が経営に関する知識不足が課題だと実感しています。知識やノウハウがないまま事業を進めてしまうとトラブルや予想以上の支出に見舞われることになり、起業が失敗する原因となることもあります。

起業する会社の規模や業種にもよりますが、主に

  • 経営管理の知識
  • 販売、生産管理の知識
  • 人事管理の知識
  • 財務の知識

を起業前に身につけておかないと失敗やミスに気付かず、違和感を覚えたときには手遅れとなることがあります。

参考:経済産業省「女性起業の現状と課題」

4-2.他人の判断に左右される

起業家は自分の思いや信念を貫き形にしていくことで、社会貢献をしていくものです。起業したばかりの頃は「本当にこれでいいのか」「自分は本当に合っているのか」と不安になることもあるでしょう。

だからとって自分より立場が上の人の意見や仲間のアドバイスに流されてしまうと、実現したいことが曖昧になってしまい思うような結果が出なかったというは失敗としてよくあることです。

周囲にアドバイスを求めることは大切ですが、自分のやりたいことを明確にし周囲に惑わされないようにしましょう。

4-3.モチベーションが維持できない

起業をするとさまざまな困難や予測していなかったことが起こります。

そのときに弱気になってしまいモチベーションが保てなくなると思ったように力が発揮できなくなり、軌道に乗せられず失敗してしまう場合が。

また、思い描いていた理想と現実のギャップに気持ちが付いていかなくなり、諦めてしまうケースもあります。起業時の熱い思いや意思を維持できないと、事業が軌道になるまでの困難に立ち向かうことは難しいでしょう。

5.起業に向いている女性の4つの特徴

起業に向いている女性の4つの特徴

女性が起業するメリットやデメリット、失敗の要因などが把握できたところで、起業に向いている女性にはどのような特徴があるのかご紹介します。

自分に当てはまる項目はいくつあるのか、チェックしながら読んでみてください。

5-1.一貫した信念や理念を持っている

女性起業家の分析を行った論文「女性起業家が成功に至った要因は何か?」では、一貫した信念を持っていることが成功要件の一つではないかと述べられています。

信念や成し遂げたいことを明確に持っていることで、どんな困難にも屈せず前に進めるようになるはずです。

また、一貫した信念があれば気持ちや行動がぶれることなく、周囲からも一目置かれる存在、社員から尊敬される存在となれるでしょう。

なんとなく好きなことで起業をするのではなく、「どうしても実現したいことがある」「この課題を解決したい」という強い思いを持つことが大切です。

参考:経営戦略研究vol.5「女性起業家が成功に至った要因は何か?」

5-2.家族や周囲の理解、サポートがある

起業をするためには、家族の理解やサポートが欠かせません。家事や子育てなどをする時間を確保しながら働きたいと思い起業を選んだとしても、仕事が忙しくなってくるとプライベートと仕事との比重が変化していきます。

そうなったときに家事や子育てが分担できる環境でないと、どんどん負担が膨らみ仕事を頑張ることを諦めなければなりません。

また、起業をすると会社員のように決まった休みを得ることが難しくなることや急に仕事が入るも多いです。ライフスタイルの変化を受け入れ理解してもらえる状況であることも、起業を検討する上で必要だと言えるでしょう。

5-3.得意分野や高いビジネススキルを持っている

価値観が多様化したとは言え、消費者から選んでもらえるようなサービスや商品、スキルがないと起業はできても理想の収入を得ることは難しいかもしれません。

起業をして成功している人は

  • 前職で得た知識やスキルを活かす
  • 大学や専門学校、資格取得で得た専門的な知識を活かす
  • 長年続けてきた趣味や特技を活かす

といったように、競合他社と差別化できる得意な分野を持っています。「好きなことを仕事にしたい」と起業を検討する人は多いですが、それがビジネスで活かせる得意なことなのかもじっくり考える必要があるでしょう。

5-4.トライ&エラーを繰り返すことができる

起業をして初めからすべてが上手くいく人は、ごく一部です。多くの起業家はたくさんの失敗をしながら最善策を模索しています。

「失敗してしまった、もうダメかも」「上手くいかない」とすぐに落ち込むのではなくどこが失敗要因でどのような改善が必要なのか、トライ&エラーを繰り返していける姿勢の持ち主こそ起業家向きです。

「絶対に成し遂げたい」という思いを持ち取り組み、諦めない気持ちを持っているかどうかを自分に問いかけてみましょう。

6.女性起業家の3つの成功事例

女性起業家の3つの成功事例

ここからは、起業し成功をしている

  • 株式会社ワーク・ライフバランス:小室淑恵さん
  • 株式会社マザーハウス:山口絵里子さん
  • 株式会社エムズサイエンス:山口真さん

の事例をご紹介します。どのようなポイントが成功の鍵となっているのか、チェックしてみてください。

6-1.多様な価値観が受け入れられる社会に「株式会社ワーク・ライフバランス」

小室淑恵さんは多種多様な価値観を受け入れる日本社会を目指し、2006年に企業や自治体に働き方改革のコンサルティングを行う株式会社ワーク・ライフバランスを創立しました。

自身も二児の母で子育てと仕事の両立を実現しており、女性からの共感と支持を集めています。会社としても残業0、全員が有給休暇取得を徹底しながら増収増益を続けているとのこと。

小室さん自身がロールモデルとなることで周囲の共感を集めるだけではなく、自社の働き方やコンサルティングの仕事を通じ一貫した信念を貫いているところが成功の鍵だと言えるでしょう。

公式サイト:株式会社ワーク・ライフバランス

6-2.バングラデシュで世界に誇れる鞄を「株式会社マザーハウス」

山口絵里子さんは慶応義塾大学在学中に初めてバングラデシュに行き「この国でできることを探したい」と思い、バングラデシュの大学院へと進学。そこで出会った麻の一種「ジュート」を使い、世界に誇れる鞄を作ろうと動き始めたのが、株式会社マザーハウス誕生の第一歩だったとのこと。

なぜバングラデシュの素材を使い現地工場で製造するのかというと、バングラデシュが抱える抱える貧困問題を解決するため健全な方法で経済基盤を整えたいという山口さんの熱い思いがありました。

2006年に創立した株式会社マザーハウスは、日本で路面店ができるほどの人気店に。今後もより多くの発展途上国に経済基盤を作りたいというビジョンを掲げているとのこと。

起業前からの強い信念が周囲を巻き込み、大きなムーブメントを引き起こした好事例です。

公式サイト:株式会社マザーハウス

6-3.化粧品ブランドを立ち上げ「株式会社エムズサイエンス」

山口真さんは両親が学校の先生で自分も同じ道にと思い新卒では女子校講師にその後も予備校講師になったものの、職場環境に疑問を抱いて転職。しかし、一般企業で働いてみても職場環境に悩まされ「それなら自分で会社を起こそう」と知見のあった化粧品開発で株式会社エムズサイエンスとしての起業を決意したそうです。

化粧品を一から開発するとなると時間もお金もかかり、1年目で貯金がみるみる減っていき不安に。そのとき夫は「持っている貯金を使っているだけだから、マイナスになるわけじゃない。底が突いたら、また働けばいいんだよ」という優しい言葉をかけてくれたことでやる気になったと言います。

軌道に乘り始めたのは2年目からでヒット商品や化粧品コンサルに依頼がくるようになり、起業5年で社員40名への会社へと成長。もちろん、憧れだった働きやすい会社づくりにも力を入れています。

周囲のサポートがあり自分の強みを活かして、働きたい環境を開拓していった好事例だと言えるでしょう。

公式サイト:株式会社エムズサイエンス

7.女性が起業する前に準備しておきたいこと

女性が起業する前に準備しておきたいこと

起業をすると心に決めたもの、どのようなことから始めたらいいのか悩んでいる人多いはず。

ここでは、起業前に準備しておきたい

  • 絶好のタイミングを考える
  • 長期的な計画を立ててやりたいことを明確化する
  • 資金繰りを後回しにしない
  • サポート体制を作っておく

という4つのポイントをご紹介します。

7-1.起業する絶好のタイミングを考える

いつ起業をするのがいいのか悩んでいると、時間だけが過ぎてしまいます。今の景気や流行、ライフスタイルは把握できても、これから先に起こることは予測でしかありません。

「環境が整ったら」「景気が回復したら」など周囲の環境で判断せず、自分の中で事業計画や起業する意志が固まったときが絶好のタイミングです。

自分の中で固い決意ができたら「いつまでに起業をする」という目標を立てて行動していきましょう。

7-2.長期的な計画を立ててやりたいことを明確化する

「好きなことを仕事にしたい」「なんとなく起業をしてみたい」という不明確な目的では、起業してから具体的なビジョンが見えずなかなか前に進めません。信念ややりたいことが見えていないと、挫折したときに立ち直るための理由も見つけられないでしょう。

だからこそ、起業する前には明確な目的と長期的な計画作りが欠かせません。

  • 今の課題は何か・取り組みたいことややりたいことは何か
  • 自分のスキルは社会貢献に役立てられるのか
  • 起業することに思い入れや信念はあるか
  • 1年後の目標は何か
  • 3年後、5年後の長期的な目標やビジョンは描けているのか

主に上記のようなことを考えながら現在と1年後、そして長期的な計画を明確にしておきましょう。

7-3.資金繰りを後回しにしない

起業をするときに、避けて通れないのが資金計画です。資金繰りを後回しにしたり充分な資金、知識がない状態で開始してしまったりすると思ったような利益が生み出せなくなる原因に。

下記のグラフを見ても分かるように開業費用だけで500万円前後かかることが多いため、起業後の運用費も含めてどれくらい必要なのか考えてましょう。

女性起業家の開業費用

参考:日本政策金融公庫総合研究所「女性起業家の実像と意義」

資金が足りないと感じる場合は無理に自己資本のみでやり繰りしようとはせずに、助成金や支援金を利用するのも一つの方法です。

助成金や支援金は下記のサイトのように国や公益財団法人などが運営しているものだけでなく、地域密着型の市町村が運営しているものもあります。

支援金や助成金には条件や審査、申し込み期間が設けられているため、利用できるものがあるかどうかを検討してみてください。

【女性起業家が使える助成金・支援金】

期間名 助成金名 主な内容 公式サイト
日本政策金融公庫 女性、若者/シニア起業家支援資金 新たに事業を始める場合、または事業開始後おおむね7年以内の人が対象の支援金 詳細はこちら
厚生労働省 雇入れ関係の助成金 特定の労働者の雇い入れをするときに使える助成金 詳細はこちら
雇用環境の整備関係等の助成金 オフィスや店舗を特定の環境に整えるときに使える助成金
仕事と家庭の両立支援関係等の助成金 女性が働きやすい職場環境にするなど特定の取り組みに対して使える助成金
人材開発関係の助成金 職業訓練など人材開発のために使える助成金
厚生労働省 キャリアアップ助成金 非正規労働者を雇い入れた場合、正社員化や処遇改善の取り組みを実施するための助成金 詳細はこちら

【助成金や支援金情報をチェックできるサイト】

機関名 サイトの主な内容 公式サイト
男女共同参画局 「女性ポータルサイト」など女性の起業を支援する情報を掲載 詳細はこちら
日本政策公庫 起業する人や事業をしている人をサポートする情報を掲載 詳細はこちら
ミラサポプラス 自分合った補助金が探せる 詳細はこちら

7-4.サポート体制を整えておく

起業をすることで、今までとは全く異なるライフスタイルになる人も多いでしょう。起業をする意志を固め行動するのは自分自身ですが、家族など周囲の手助けが必要となることを忘れてはいけません。

事前にどのような協力が必要なのか話しておくことで、起業後にトラブルとならずに済みます。

また、起業をすると資金や事業計画、労働環境といった今までと違う悩みも出てきます。相談ができるサポート施設や先輩を持っておくと、一人で抱え込むことなく前向きに乗り越えていけるはずです。

8.女性の起業を後押ししてくれる本

最後に、起業を検討している女性の背中を押してくれる本を厳選してご紹介します。あと一歩が踏み出せない人は、ぜひ参考にしてみてください。

8-1.13名の起業ストーリーが分かる「TOKYO起業女子図鑑」

TOKYO起業女子図鑑

出典:Amazon

出版社:ことのは出版
著者:杉本ゆみ
購入サイト:Amazon

サロン経営や英会話講師など業種が異なる13名の起業家にインタビューをし、起業したきっかけた大切にしていることをまとめた1冊。

実際に起業を体験した人の経験談や思いが読みやすく掲載されています。起業を検討している女性の背中を押してくれる一言が見つかるはずです。

8-2.起業の始めの一歩に「成功する<本気女子>起業 5つのSTEP」

成功する<本気女子>起業 5つのSTEP

出典:Amazon

出版社:万来舎
著者:大和千由紀
購入サイト:Amazon

OLから年商5億円の女社長となった大和千由紀さんが自身の経験をもとに、起業を成功させるための5つのステップを紹介。

「起業をしてみたいけれど何から始めたらいいのか分からない」という女性にピッタリな、起業前に知っておきたいノウハウが満載です。

8-3.一人の女性起家の軌跡が知りたい人に「裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記」

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記

出典:Amazon

出版社:講談社
著者:山口絵里子
購入サイト:Amazon

女性起業家の成功事例としてご紹介した山口絵里子さんの著書。生い立ちから株式会社マザーハウス設立に至った経緯まで細かく把握できる1冊。起業の苦労や楽しさを知っておきたい人は、ぜひ手に取ってみてください。

9.まとめ

いかがでしたか?

女性が起業するメリットやデメリット、向いている人などが分かり起業しようかどうか判断できるようになったかと思います。

最後に、記事の内容をまとめてみると

◎女性の起業家を取り巻く環境で抑えておきたいポイントは次の3つ

1)女性社長は年々増加傾向にある
2)30代~40代で起業する女性が多い
3)「生活関連サービス業・娯楽業」「学習支援業」「卸売業、小売業」といった生活に根ざした業種での起業が多い

◎女性が起業するメリットは次の5つ

1)年齢にとらわれることなく働ける
2)ライフスタイルに合わせ仕事ができる
3)女性ならではの視点で同性の支持を集めやすい
4)新たな人脈ができる
5)女性の起業をサポートしてくれる助成金や支援が増えている

◎女性が起業するデメリットは次の3つ

1)プライベートと仕事のバランスを取るのが難しい
2)必ずしも収入につながるとは限らない
3)リスクを背負う覚悟がいる

◎女性が起業家が陥りやすい失敗は次の3つ

1)経営に関する知識が不足している
2)周囲意見に左右されてしまう
3)モチベーションが維持できない

◎起業に向いている女性特徴は次の4つ

1)どうしても実現させたたいという強い思いや一貫した信念がある
2)家族や周囲のサポートや理解がある
3)得意分野や高いビジネススキルを持っている
4)失敗してもトライ&エラーを繰り返すことができる

◎起業前に準備しておきたいことは次の4つ

1)起業に絶好のタイミングを考える
2)長期的な計画を立ててやりたいことを明確化する
3)資金繰りを後回しにせず、助成金や支援金の活用も考える
4)家族などとのサポート体制を作っておく

この記事をもとに、起業をするか検討でき、失敗のない起業ができるようになることを願っています。

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